もしも、「辞める」順番が

昨夜、風呂で読む本が手詰まり、というかひと通り読み終わったので、『今夜、世界からこの恋が消えても』を読み返していた。
数カ月前に読み終えてはいたのだが、この先で俺、100%泣くよな、という章の手前で「寸止め」してから、さらに数日経っている。
巻末に挟んであるレシートは今年5月のもの。買って以来、もう何度もこうして読み返しているのに、やっぱり(同じ箇所で)涙する。
f:id:oku_anijin0406:20211101230223j:plain


その流れからだったのかどうか…過去の日記なんか、日付変わる時間帯まで読んでるんじゃなかった。

千葉に越してきて
別れて
会社辞めて
バンド(当時)を活動休止にし
縁あって次のバンドに拾ってもらった

という流れだったわけだが。

もしも
もしもあの9年前に
最初に途絶えてしまったのが
ふたりの関係じゃなく
仕事でもなく
俺の音楽だったとしたら…

開けていたかもしれない
全く別の未来
選ばなかった自分
選べなかった自分

などと考え始めてしまったもんだから…。

9時半、地元出身大臣の選挙カーに叩き起こされた。
21世紀の、それもコロナ禍後の世界だというのに、候補者名を連呼するしかやることないのか(ほぼ八つ当たり)。
午前中は日が差す時間帯もあったので布団を干してみたが、すぐに曇る。
洗濯物がすっかり溜まっており、久しぶりに洗濯機2回まわしになってしまった。
ベランダ一杯に洗濯物を干すことになったのだが、午後には部屋の中が暗く感じるほど曇り出し、17時過ぎには雨、取り込まざるを得ない。

昨日の会社での様子だと、選挙態勢の隣の課は土曜日の今日、総員出勤のはずだ。
俺は天気予報のお兄さんに強く推奨されていたので、衣替えを決行する。
といっても袖の長さが違うだけで、1年中ほぼTシャツだったはずなんだけど。
セーターとかパーカーとか、出し始めてみると冬物はやっぱり何かとかさばる。
この機会を捉えて、夏物も冬物も、ほとんど着ないものや傷みの酷いものからさすがに廃棄、少しでもスペースを開ける。
押し入れの、ハンガー下に平置きにして積みあがっていた衣類は下に行くほど(手に取ることもなく)埃を被っていたので、思い切ってここに置くのをやめることにした。
夏物とともに、恐らく二度と着ることのないステージ衣装類も、取り出した冬物と入れ替わりにプラケースに入れる。こちらは多分、来年の今頃には廃棄に回すことになるだろう。
衣類防虫剤が全て赤になっていて「終了」。買ってこなければ。
うん、見た目にかなりすっきり。

押し入れからそのプラケースを引っ張り出したお陰で、綿埃が。
ドラムケースの上に積もった埃もずっと気になっていたので、後でまとめて部屋中に掃除機を掛ける(これだからA型は!)。

テレビ台横の床に突っ込んであったスキャナーも、先日の在宅での簡単な校正作業の際には思いがけず役に立った(メールで上司に送信した)が、たった数日ですっかり埃を被ってしまっているので、もう何年も前に卓上プリンタがいなくなった引き机上に無理やりスペースをこしらえて、平置き常設することにした。
ついては引き机上の左側に立ててある大判の本たちが倒れかかってくるので、ブックエンドを買ってこなければ。これも100均のもので充分だろう。

昼食はいつも通り、スーパーのベーカリーコーナーで。
明日は雨の予報なので、夕食用の食材は2日分買い込んだ。
イートインで惣菜パンを食べながらふと頭に思い浮かんだのが、冒頭の「辞める順序」についてだった。

現在の俺の状況に照らして、遅かれ早かれこうなると、あのときわかっていたら…。
いや、そもそも元々そこになかったことに思いを馳せても仕方がない。

部屋に戻る途中で100均に寄って、防虫剤とブックエンドを買った。
これだけ身体は動かしているのに、曇りのせいか頭がすっきりしない。
目にするもの全てに、一枚靄がかかっている感じ。
セルフロックダウンが長引きすぎたせいかここ最近、週末は誰とも話したくない、程度にメンタルが弱っている。
恐らくは同じ理由から、お気に入りのラジオも先週末あたりから、すっかり聴かなくなってしまった。

楽器を演奏できる人がいるように、俺は大学時代にはMTRを扱えたのだから、音楽を続けたければ最初からそうしていればよかったんじゃないか。
そうすれば誰も傷つけず、俺も無駄に悩まずに済んだ。
(どこかで読んだ話だな、と思ったら『さよならピアノソナタ』だった…それ以外にも何やらいろいろと混ざっているかも)