週末2連荘 しょの2

誰もが好きな人に、素直に「好き」といえちゃうんだったら、唄なんて生まれないよな。
音楽をやっている人たちは、(自分を基準にしていいかどうか)なんかしらそういう、どこか内気な部分を持っているものだとは思う。
でも一旦ステージに上がったら、そんなこといってらんないでしょ。演奏しているだけでいい、じゃあまりに自己中心的だし、無愛想・・・というツッコミを入れたくなるバンドの、なんと多いことか(ま、俺もできているとはいいきれないか)。


とかいいながら、最近だめです。
何を聞いても涙が出ちゃいそうで。秋のせい、ですかねぇ。
今夜タイバンだったプチラフさんの演奏を聞きながらビールを飲んでいたら、P+Vo.(女性)のシンプルな音と、ことばの意味ではなく日本語の響きが直接、染み入ってきて、人知れずうるうるきてたりして。
来る途中には新宿HMVで、ケイタク「少しだけ・・・」のシングルCDを衝動買いしてます。
バラード流行りな昨今を見ると、単にまだまだ実勢経済は不況を抜け出してない、というだけかも知れませんが。
あ、ここで触れたバンド名と冒頭の話とは全く関係がありませんので。念のため。


他所でのイベント出演後に駆けつけてくる予定の二人を除き、1−3−5(パート)で代々木駅集合。
前日とはうって変わって、大雨(ところにより雷雨)。
ゆたかさんが下調べしておいてくれたカラオケBOXで、軽く声だしをする。
今日の演目にもある「天使の絵の具」の、飯島真理バージョン(当然、こちらがオリジナル)がカラオケに入っていたので、興味本位で聞いてみる・・・飯塚さんのアレンジしか知らなかったので、全く別の曲かと思った。


終演後になって、「こんな練習をしたんだよ(または、どんな練習をしたんだよ?)話」を、潤哉さんと。
リハで合流しての声出しの時に、潤哉さんとしては、3人の声がいい具合に出ていたとの感触をいただいていたらしい、でもね・・・。
そんな感じで、終始まったりしてました(^^;
この期に及んで、本来なら本番前、一回でも多く唄っておくべきところを、(普段控え気味にしている反動か)俺の雑感発言に終始しては、果たして「練習しました」といえたもんかどうか。
強いていえば、オオソトのふたり(1―5)対、内声ひとり(俺)の組み合わせなので、オクターブや5度の音に耳がいかざるを得ない(というかそういう音しか聞こえない)「矯正」環境が、よかったのかな。曲によってはリードすらいなかったりして、歌いにくかったけど。
この後、リハで潤哉さんが合流して、途中でだんちゃんが駆け込んできて間に合った。ということで、偶然、一声部ずつ足していくという結果になり、できあがっているバックに一声ずつはめ込まれていく手順は、とってもトーンをあわせやすくて、今までにない面白い経験になった。もちろん潤哉さんもだんちゃんも、ヨソで歌ってきて、十分あったまってたからできたことではある。
前もって声を出しておく、というひと手間をかけただけでも、随分とバンド全体のコンディションがよくなるんだな。この辺が、社会人バンドのつらいトコだ(平日夜練では、まず無理)。

PA環境も、よかったし。
逆順でのリハ、前のバンドの音をきいて、客席側にあまりにもまっすぐ音が飛んできていたのには、ちょっとビビってました。これじゃアラが、バレバレじゃん。
ところがステージに上がって歌ってみると、何の不安もないモニター環境。前回の練習での苦労はどこへやら。とっても耳になじむモニター音で、歌いやすかった。
マイクも、SM-58 だけでなくOM-3 を使えるライブハウス、ということが、初めてだった。スピーカがハコ鳴りぎみになる中低音域が、とてもすっきりして聞こえたのはこのマイクの違いのせいもあるのだろうか。
演奏内容もさることながら、MCネタは、永遠の課題だ(というわけで冒頭の問題が、さっそくわが身に降りかかってくる)。
今までなんだかんだで、任せっぱなしだもんなぁ。ま、どう考えても俺が「ハレ担当」なはずはないけれど。せめてコメントを振られてから動揺するのだけは、なんとかしよう。
前半部分で一応、軽い笑いが取れていたので(俺じゃないが)、客席との距離が一気に和んだが、その後を維持するのがなかなか、難しい・・・。
そんなステージMCのみならず、バックステージでもメンバーにプレッシャーをかけまくられていたので、例の曲でしたが初めて、客席に降りてみました・・・却ってお客さんと、微妙な距離感になってしまった。後でさすけに指摘されるまでもなく、握手くらいはするもんだったか、って選挙じゃないしな〜(そういう曲でもないような気もする)。
そしてまた、俺の口は一生いわないであろうことばの数々を、易々とはいていく。
・・・不完全な良心が、痛む。さわやかな声は、俺のせいじゃないし、さわやかな唄をうたっているからといって、俺自身はむしろ、さわやかさとは無縁な性格であることは、ここの読者なら既にご承知のとおり。


それでも、「カッコヨカッタ」といっていただけるのは、ありがたいやら恥ずかしいやら。
せめてあと5年、若ければな〜。
そういってる俺は、今年でホントに、歌い続けて四半世紀。
自分が好きになる人以外に好かれようとする努力なんて、意味ないじゃん、とか、もう誰も好きになりません、とか、決意しちゃったとしたら。その後の俺は、どこへ行こうとするのだろうか。俺の、表現としての音楽はどう変わっていくのだろうか(なんか話を、わざわざ難しくしてます?)。目下の個人的、最大関心事。
そういえば昨夜、立川でのメンバー・ウチアゲではたまたま、まほちゃんが今の俺の歳になるころには、というような話題に。自分でネタ振りしておいて、眩暈を憶えちゃったが・・・その頃まだ歌っているんだろうか、俺は。


一方で、一部お客さんから親しげな冗談まじりに、(PFメンバー中唯一の)「極道」との評をいただき(^^; 内心、ほくそえんでます(してやったり)。
歌っている曲と外見とのギャップが、いいでしょ。三分刈りアタマにサングラス。
12月の子ども相手のイベントまでには、子どもがおびえて泣かない程度に(顔かたちは、いかんともしがたいが)、髪の毛を元の長さに戻そうと思っていたけど、当面こっち方向で、いっちゃうか〜?


ぜひまた、ここでやりたいねぇ。でメンバーの意見一致。


出演者の記録(壁にはってもらう)用、ポラロイド写真を撮ってもらった。
ペンを借りて、バンド名と出演月日はまほちゃん。飛びそうで泳ぎそうな、びみょ〜なペン魚の絵は、潤哉さんの筆です(ばらしちゃった)。
今週末、タントガッツのライブでcure*mに足をお運びの方は、その目でご確認ください(もちろん俺は、「極道」姿で写ってます)。