関東でも、雪。

早朝5時過ぎ、「架線断線により不通」のメールで起こされる。
もう雪の影響かっ?! と焦ったが、さすがにまだ降り始めてもいない。

いつもの近隣駅始発電車はあっさり運休になってしまった。
いつもの急行電車に乗って、とりま行けるとこまでできるだけ歩を進めておく。
しかし俺の毎朝の下車駅は各駅停車しか止まらないわけで。
乗り換え客の多さに辟易、階段脇で途方に暮れていたら、続行で各停がすぐに追いついて来てくれた。
普段はウザいほど情報だらけのホームの電光掲示は、こういう時に限って「調整中」の文字以外何も表示されていない。
さっき乗ってきたばかりの急行電車が、下車駅踏切で待っていたら回送になって(もう)下って行った。途中打ち切りになったんだろう。

最終的に振替輸送を使わずに済み、会社にもいつもより約10分の延着で収まった。
毎度のことながら早朝でよかった。本当の混乱は多分、これから迎える朝ラッシュだろう。

無事出勤はしたものの、我が社の首脳どもが「退勤命令」を出すとは思えず。
毎度自身の身は、自分で守らねばならない。
俺は15時時点での積雪状況を見て、16時に早退しようと思っている。
これが17時まで判断保留にすると、同じようにあくまでもいつもよりは「早め」にしたつもりで退勤した人たちが駅に溢れかえっている可能性が高い。
というわけでアサイチでこちらに顔を出した係長には、その旨伝えておいた。

しかし今日は一日中、仕事以外のことにも気を張っていなければならず、疲れそうだな…。

15時。
郵便を投函しに事務所を出てみたら、事務所前の裏通りは積もっていないのに、表通りの歩道はすでにシャーベット状になっていた。
社長なんか今日は出勤もしていないし、自宅のテレビでニュースでも見ながら、都内の交通混乱を他人事として愉しんでいたんだろうなー多分(棒)。
会社に電話を入れて「帰宅命令」を出した方がいいだろうか、などとは微塵も考えてない(賭けてもいい)。
もしかしたらウチの管理職全員、令和の世の中には「帰宅命令」という制度(?)があること自体を知らない気がする。
登校拒否などなかった時代のガッコのセンセイくらい、頭の中が「滅私奉公な昭和」のまま止まってる。
振り替え輸送が使えるうちはまだしも、一番厄介なのは、帰宅途中のどこかで「この先、不通」になることで。
また、駅での大混乱に巻き込まれて怪我しても、治療費自腹で払えるほどの給料はもらってないし。

というわけで帰宅の決断。
こういうとき俺は「社内変人枠」としての立場がすっかり確立しちゃってるので、ホント助かる自由行動。

帰りの電車はすでに、いつもの帰宅時間と変わらぬほどの大混雑になっていた。
やはり俺と同じで早退の判断をした人が多かったようだ。
途中止まりの電車でよかった。車内が空いてくるのがまだしも早い。
いつもより20分ほど余計にかかった下車駅ホームは、やはり大混乱になっていた。
この先へ行く電車に乗り換える、階段下に並んでいる人たちは、なんで頑なに動かないんだろう(ここから乗らないと死んじゃうんだろうか?)。

コロナ禍で時短になったときよりも早く事務所を出たので、平日帰宅としては最速のはずだったが、冬の短い日に雪で周囲はもう真っ暗なので、全然早く帰ってきた気はしなかった。

夕食は、身体のあったまるおでんか鍋にでも…と思って近所のスーパーに寄ると、お惣菜が「半額パラダイス」! になっており、なんだかヒジョーに申し訳ない気分になりながら、からあげ丼と春菊の胡麻和えを買って帰宅した。

玄関のドアを開けたとほぼ同時に父から、無事の帰宅を確認するショートメッセージ。
「今の仕事に命までかけるつもりはないので」
と(強制)早退を報告したところ、沈黙…返信はなかった(昭和だなぁ)。

気象庁HPによると、関東では遅くとも18:48には大雪注意報が警報になっていたらしく、今日の俺、グッジョブだったようだ。
翌日知ったところによると、俺が帰ったのを知ってから、さすがに「鈍感」上長から帰宅命令が発布されて、全員定時より1時間早く帰宅したらしい。

しかし月曜から、無駄なエネルギーを使ってしまったな。