習い性

アカペラバンドが練習・本番込みでおよそ一月に3日、楽器バンドの方は現状月に2日程度*1、プラス、消えそうで消えないでなんとかふんばってる不定期なのがひとつ。
それぞれのバンドメンバーはもちろん別人だが、俺自身は音楽活動に忙しくしているつもりでも、改めて考えるとたかだかそんな頻度でしか、お互い顔をあわせていないわけで。付き合いが長くなってくると、それだけで互いの全てを知ってるような気分になってしまうのは、我ながら悪い癖だなぁと思う。
学生時代には、自分が一生懸命やっている歌や音楽に関して、同じようにできないメンバーに対して、いいようのない苛立ちをぶつけたりしたこともあったが、冷静になって考えれば、本人が望むと望まないとに関わらず、誰もが自分と同じバイオリズムや、そもそも音楽のことを考えられる環境にあるかどうかなんてわからない。
今ごろになって、数少ない友人たちから、「人間、丸くなったねぇ」などと俺が評されるようになったのも、このテの変化なんだろう。かくいう俺だって、四六時中音楽のことを考えていられるかというと、学生時代にくらべたらまったくお話にならないくらい、一日のうちのわずかな時間になってしまってるわけで。


こうして互いにWeb日記なんかで動向を確認できちゃう、ということも、多少なりとも影響があるのか。
他人の動向に無意識にアンテナ張ってる自分に気疲れして、ミ○シィを辞めちまったはずなのだが、今度は自分の(ここでの)動向がいちいち誰かの癇に障ってるようじゃ、なんとも仕方がない。


もしかしたらこうしたツールが「ヤマアラシ・ジレンマ」同様、これからヒト付き合いに関して現代人気質になんらかの特性を形成していくのかもしれない。


互いを違う人間として認め合いすぎると、相手に何も期待できなくなってしまうし、
わかった風に自分と同じと考えすぎると、ちょっとしたはずみに傷つけあってしまう。


・・・と、なんだかハナシが、ものすごくそれましたが・・・
ここらで少し、距離を置いてみるのも悪くないか。何ごとにつけ。
別に今さら、俺のこと気に入ってくれ、とか応援してくれ、とかいう類のものではなし、俺自身の性格もどうやら、このトシからではこれ以上改善が見込めそうにもない。
思うに必要以上に近づきすぎちゃったってことなんだろう、お互いに。
そうして「前回」のように時間が解決してくれるのか、はたまた今回はそう簡単には吹っ切れずこころの中のシコリが居心地悪くさせていくのかは、もちろん現時点の俺には、想像もつかない。


元々、気負わないと動けないという嫌いがあったからね、かえって肩の力が抜けたぐらいが丁度いいんでないか、俺。


それでなくともここんとこ、音楽活動に対する自分の中の動機付けが、やや変わってきたようで。


「俺の気持ちを突き動かしてくれるものなら、何でもいい。とにかく今のうちに」


そう書くとすごくポジティブっぽいが、本人の自覚としてはどちらかというと刹那的。トシをとったからなのか、それとも老い先が見えちゃったからなのか・・・。


いずれにしても、
「ヒトとの距離は、ヒトが決めてくれる」
・・・まさに今の自分の状況に相応しいことばになっちまったよな、という気がする。

*1:なわきゃないか・・・最近は増加傾向(後日記)