上大岡・ くんくんしーらや

客席は、1〜3ステまでほぼ入れ替わりなく、花見帰りかと思われる一般の食事客がずっと耳を傾けてくれていた。もちろん食事が主な方々を相手なので、あくまでBGMという態度を貫く演奏。
こっちも状況が読めるようになったので、かように肩の力は抜けるようになった。
これでいいのか? ・・・どれほど我々の演奏を印象に残せたのかが、図りかねるだけに。
ただ、元来ヒトの声(だけ)であるアカペラで、耳目を集めず心地よく聞き流してもらえる、というのは、それはそれで演奏自体は安定してきているといえるんだろう。

3ステだけは、予定曲目を全面差し替え。
とはいえさしたる動揺もなく、新曲の暗譜も早くなっているので、落ち着いた雰囲気の楽屋。バンドとしてのスキルも上がっているのを感じる。相変わらず融通は効かないが(お互いさま)、互いに気遣いつつも切磋琢磨して向上してきた、いい仲間と歌わせてもらっている、幸せ。
「すみれの花」では、さっき練習で話題になっていたソロ部分の歌詞をまほちゃんが、「さくらの花」へ、替え歌を果敢に試みていた。「伝わる」という点ではまだまだかも知れないが、こういうのは、まずやってみないことには始まらない。
少しずつだがこんなことからでも、エンタ性も上げていけるような気がする。