池袋・エールハウス(Tanto Guts)

定時に仕事を引き上げると、まだ時間が早すぎたのと、無秩序に混雑している山手線に乗る気分じゃなかったので、久しぶりに、江古田行きのバスに乗る。
夕食、学生時代からよく通った喫茶店窓際の席で日記をアップしてから、池袋へ。
人が多くて駅を出られん・・・(おまけにこんなときに限って、出口を間違える)。
結局遅刻、もう始まってたTanto Gutsのステージ。

客席真ん中あたりで聞いていたファーストステージでは、スピーカが客に被って、せっかくの音がモコモコ。
店の入り口で鳴っていた店内の音は、いい感じだったのだが。
それにしても今夜のお客さんの入りは、尋常じゃない。演奏が始まっても、次から次へ。
途中で店員から、席替えを要請されて、ステージ直前のテーブルへ。
スピーカがスポイルされていないこの位置は、音はよかったが、こんどはすぐ過大入力になって音割れしているのがわかってしまう。
しかし、今夜のビールは一級品。
個人的にお気に入りのヒューガルテン・ホワイトが「今月のビール」になっており、独特のフルーティな味わいを楽しむ。

真司さんが「一本釣り」するほどにほれ込んだというタイバン・Oxalisも、この場(アイリッシュパブ)に実にご機嫌な組み合わせ。アイリッシュ音楽独特の珍しいアコースティック楽器の数々、その響きが、やさしい女声ボーカルと相まって楽しい。

セカンド・ステージ。
カッチーニアヴェ・マリア。今夜もやっぱ、うるうるきちゃうんだな〜俺は。
とりわけ、この場で聞くと。
数年前のクリスマスが、いとも簡単にフラッシュバックしてしまう。何を歌ったかすら覚えていないほどバタバタだった自分たちの本番を終えて、ビールを飲み始めたら丁度、Tanto Gutsが歌い始めたのが、この歌だった。すっかり顔なじみになっていた彼らが、何の気負いも動揺もなく歌っていた姿に、心の底から安堵した自分には頼もしく、神々しくすら見えたものだ。
当たり前のようにそこにある、音、人・・・。それがどんな偶然の重なりあいで成り立っていたことか。
MCでは、どちらかというとお客さんとともに「ぎゃはは・・・」と会話を楽しんでしまうようなのに、一旦演奏が始まるや全員がピーンと張り詰めた緊張感の中で歌っている、このギャップが、大好きです。オトナの音楽って感じ(文書の方向性、変わってきたか俺?)。
クリスマスにひよらない(?)アップテンポな曲も多く、個人的に好感(^^)¥
詰め将棋のようなハーモニーを紡いでいく、バラエティーに富んだ選曲は、今年俺が聞いてきたTantoのステージ、あの日あの時と重なっていた。今年は残念ながら、数えるほどしか耳にできなかったけれど。
そんなわけで2007年もつつがなく、「俺の」一年の締め儀式、終了。
お互いに元気なことを確認して、おいしいビールにいい音楽。来年もぜひ。
帰宅は午前1時を回ってしまった。