喉は換えられないので、マイク換えてみました。

ここんとこ楽器買いが続いてたから、というわけでもないが、久しぶりにアカペラの方で「楽器」買い、マイクを新調してみた。
3/1の写真にある、EVのN/D767a。
あまり自前のPAで演奏できる機会もないし、先日の、ヒトの録音立会いをきっかけに、ちょっと思うところもあり。
実はペンギンに入った当初使っていたのが同じEV製で、すでに絶版になってしまったモデル。元Stuckのオクちゃんから譲り受たもので、前作「アトピラ」*1の録音は全てこれを使っていた。こいつは2004年5月に東長崎・ユーラシアンのライブ一曲目で、いきなり寿命が尽きてしまったのか「絶命」。
その後、同社のコバルト・シリーズとの違いも気になっていたが、ハンドリング・ノイズの少ない、太めの握りとずっしりとした重さが忘れられず、そうなるとウインドスクリーンの黄色いリングもなんだかおしゃれ、ということで再び購入。
このところの僚機、AUDIX OM-3に何の不満があったわけでもないのだが。
気になる現場使用感は、近接効果が今まで使ったマイクの中では一番少ない。モニターしている自分の声が、いつもに増して一枚前へ出てくるように、よく聞こえた。当然、演奏のアラもよく拾っちゃう。なるほど「シロートがいきなりSM58使っても、(歌の)上達は望めない」とレビューに書かれていたのはこのことか。
最初に現場のSHURE SM58AUDIXに換えてもらったときに感じた、あの感じ。AUDIXで慣れていると思っていたが、さらにHighが鮮明な印象だ。
デジタル機器が現場に増えてきて、コンデンサー・マイクに近いオールマイティなマイクが求められている中で、今出来の音(の傾向)、ということなのだろう。
コーラスの全体バランスとしてよかったのかどうかは別として*2、個人的にはこの使用感に、大満足。
俺自身の声のキャラが(本人不本意だが)明るいハイトーンなので、マイクとの相性はいい、ということか。逆にSM58を近めで使う傾向があるだんちゃんあたりが使ってみる、というのも面白そうだ。
キャラクターの違いにすっかり気をよくしたので、マイクは近々、別のをもう一本仕入れるつもり。
機材に詳しいヒトからは、それよりマイクプリ(アンプ)買えよっていうツッコミもあるだろうが、まぁ今の演奏環境ではマイ・マイクを使わせてもらえることはあっても、(ひとりだけ)ヘッドアンプいりません、などとPAにいえるような本番はあまり考えられないしねぇ。

*1:ひとり多重録音の音源。1995年

*2:例えば俺はただでさえ声がでかいので、同じSHUREのBETA58だけはメンバーに「やめとけ」といわれてる(^^;