今年はこの時期

幸か不幸か本部に居なかったので、出欠数だ有効表決数だ、などと煩わされることもなく、気付いたら当日。
招かれるままの時間に本部に顔を出すと、先日の担当割には入ってなかった俺の名前の入ったタイムテーブルを渡された。
外部の会場を借りる身分になって思うのは、公的施設というヤツはどこも、揃いも揃って杓子定規なヤツが管理してやがるよな。ご機嫌を損ねないように、気を遣う。
既報の通り、俺の後任のはずだった新人クンは退職し、この6月から新人クンの後任に新人サンが入った。でかい仕事は今日の総会が初めて、ということになる。
スタッフは全員、会員席の最後部に控えているので、会員席からはもちろん見えないとはいえ、客席を向いて座っている壇上の理事たちからは丸見え。なのに、あのくつろぎ方は…と後で上司が新人サンに苦言を呈していた(俺のことじゃなかったのね)。やっぱ、最初が肝心というからなぁ。既にそういう職場だと思われちゃってるということだな。
どんなに小さなシンポジウムでも、こうした会議では必須アイテム「ハンド・アウト」なる式次第の書面がなかった。というか作ってもいないわけだ。受付を済ませて席についた方々は、渡されたチラシの山から、当然着席と同時に探し始めるが、見当たらないので途方に暮れる。
なんつーか、終ってるよなウチ(んで、反省会とかもやんないから、来年も同じ過ちを犯すんでしょうな)。

シンポジウム〜総会に引き続いて、そのまま地下食堂で懇親会。
見るからに発汗異常な俺に、本部の同僚が「俺も以前、アトピーだった」んだそうで。
でも「私はコレで治しました」という話ほど、今の俺が必要としていない情報もないもんだ。
「乗り越える」んじゃなく、「折り合いをつける」もんだ、という話、つい最近、誰かのブログで読んだばかりだが、全くその通りだと思う。本来自分のカラダの一部であるはずの病巣や障害を、薬で無理やり抑えたり、ましてや見なかったことにして切り落としてしまえなどという発想は、少なくとも今の俺の現状には、馴染まないんだがな。
とりたてて反応せずにいたら、新人クンの後任の新人サンまでが、今は二十歳過ぎたお子さん(がいるようなトシには見えないんだが、この人)もアトピーだった、などとあらぬ方向で話が盛り上がってしまった。

っつーかこの話、やめません?
まぁ、無口な俺との話題に困っただけなんだろうけど。
傍からどう見えようが、別に俺は、今の自分を苦痛だなんて思ってないんだし。
といった話をムキになってする気もないので、さらにだんまり継続。

そんなこんなしているうちに、事務所番から電話で呼び戻された。鍵を借り受けるのを忘れたので施錠できず、帰るに帰れない、という。
どうせ通り道だ。これをいいわけにして早々に懇親会場を後にした。
こんな具合で、今日はさすがに、一滴も飲む気分になれず。