都議選直前

ご存知の通り東京では、都議会議員選挙がこの日曜日に迫っている。
これに伴ってここ数日、出勤・帰宅時の駅頭はスゴいことになっているわけだが。
投票日まで1週間を切って、有権者としては、そろそろちゃんと政策を聞いておかないとな、と興味がわいてきた・・・ところで、全候補者が申し合わせたように、政策について語ることがなくなり、名前の連呼に切り替わってしまった。
もっとも、恐らくお役人流にいうと、その場での演説内容なんか、当選後にいくらひっくり返したところで、所詮「いった」「いわない」レベルの議論で、なんのアテにもならん、という経験を有権者はもう何度も経験しているはずで。いきおい選挙公報に載っているような、明文化されているものしか信じられん。
だとすると、自らの政策を簡潔に表現できないのは論外として、自らの口で、ことばで訴えることが何かしらのプラス評価に繋がる候補者は、どれだけいるんだろうか、その辺の選挙戦略は? という気もする。
当選後は半分になってしまうとはいえ、そんなに多数が立候補しているわけじゃなく、名前の連呼は上述のように、俺にはかなり印象が悪い。
なぜかウチの前が、各党とも演説会場になってしまうのも、百歩譲って仕方ないとして、だらだらと要点のない話だけが長いのはどうだろう。道路網整備を実践してきた、というかと思えば、環境問題が、という。車を運転できない高齢者のために、市内公的拠点間の公共交通網を整備したり、中心街には車の乗り入れを認めない、など「指導力」ある具体的な話は、どの候補からも俺はまだ聞いていない。アイデアとしてはどれも陳腐なもののはずだが。
それでも、こちらが意識できるほど短時間で引き揚げる候補者はまだ、たったそれだけで心証がいいってもんだが。
せっかく短時間で好印象でも、夜、テレビを見ている時間帯に来られて、残念っ! その間結局、演説だけでなくテレビの方も、何をいってたんだか記憶に残らない。
この景気の悪さで共働きの家庭も多いだろうし、肝心の有権者が市内にいるとは限らないから、あの手この手。
そりゃ一夜にして「仕事」がなくなるかどうかの瀬戸際、という点では我々と同じだから・・・ご同情申し上げます。