同僚が出演するという芝居を観に、王子神谷。

東京は快晴・炎天下。一本道で迷わなかったが、舞台までの道のりは思ったより遠かった。
会場に着くともう満席で、なんとなく成り行きで一番前の席へ。

もっと難解なものになるのかと、覚悟していたが。
やりたいことが表現としてはっきり伝わってくるものは、何につけ見ていてエネルギッシュで、楽しい。
もちろん俺は、芝居はおろか映画ですら、日常通いつけているような人間ではないが、音楽でも芝居でも、写真でも展覧会でも、ナマなものを見に行くと「時間軸」というものがあって、五感を使って集中している間はちょっとした「旅」をしてきた気分になれる。その上で俺が「いいもの」と思えるものは、その間に不快な部分があったとしても、自分のカラダの奥底にあって普段は中々動かない感情が、ゴリッと動く、みたいな感覚を自覚できた、今日みたいなとき。

大掛かりな舞台装置は何もなく、約2時間、全員が出演しっぱなし、という演出。ステージ奥行きまで十分に、俳優の立ち位置を効果的に使っていて、退屈しなかった。
何しろモブも含め、ひとりで数役を演じなければならず、「セリフ」というものがあり、一日に数回、とか4日間にわたって、とかの公演だから、俺たちがやっているような音楽演奏とちがって、体力・気力は比較にならない・・・お疲れさまでした。