ウクレレ・ナイト(四谷・ソケースロック)

平日本番の、つきもの。疲労感と、気持ちの切り替え。
荷物満載で職場から駆けつけた、四谷ソケースロックは、三丁目駅目の前、PA環境のとてもいい店。
今夜の俺の、ファースト・インプレッションは
「なるほどアカペラ・イベントって、外から見るとこういう風に見えるのに違いない。」
・・・おっと、これ以上は、いうまい。
しかしながらもマスターからは、シメのおことばで、「おしゃれな演奏」と評していただいたりして。
ウチが「なんちゃってJAZZ」なのは、現在の編成から出た必然、もあるのではないかと認識していますが(でもって相変わらず、ハワイアンはどういうわけか、全くやらないね)。
確かに同じウクレレでも、ロックやブルースなんかを演奏している方と比べられると上品すぎ*1・・・というか今夜の全8バンド中でも、このジャンルでの二組は、とっても俺的に聞きドコロでした。
マスターの歌は、実に年輪を感じさせる渋みのあるいい声で、声がでかいのも、俺好みだったなぁ。

気持ちの切り替え、という点では、俺のコミュニケーション能力も、相変わらず「所詮こんな程度」で、「今日はなんだか、無口?」とかメンバーにいわれるほどだ。
楽器や歌を通じた音楽的なきまりごとの上でしか、ヒトと通じることができていない、らしい。それはそれでちゃんとできていれば大したもんだが・・・まぁ実はどっちも同程度、と思ってた方が無難だな。

客席も全員出演者、というイベントのゆるさゆえ、どうやら今日は「男性はアロハシャツ、女性は浴衣」という規定があったらしいのだが、それも伺っておらず・・・みごとに全員Tシャツ姿、というノミ・メン。こんなときばかり気が合って、どうする(^^;
おまけに出番が何番目なのかも、始まるまでわからなかったので、(場の和やかな雰囲気にも助けられて)早々に勧められるまま、ビールに溺れる。
こういうノリ、とわかってしまえば、もはや歌のときとも違って一片の緊張も感じないわけで。
そんな演奏の方は、急遽リビさんとのセッション形式で。
セッティング中にはリビさんから、
「なんか扱いづらそうな作りですねぇ」とお褒めのことば(?)をいただく(^^; 最初から「ドラムセット」というキマリがあって揃えてきたのではなく、必要なものだけ芋付けした結果が、コレなので(性格、出てます)。
例によって必要なものは全て担いできてはいるのだが、セッティングに手間取るのも申し訳なく、組んだままのハイハットがステージ後ろにはけてあったので、ひょいと拝借、自前のスネアとクラッシュ・シンバルをスタンドにセットして済ませてしまった。
これでも今夜は真司さんがアッシュボリーベース(ベース・ウクレレ?)なので、ステージ上でも俺が一番かさばって見えちゃうくらいだ。
演奏中は・・・もう何がなんだかわからねぇ(酔っ払い)。右に目をやると、英さんとリビさんが「大音量ウクレレ合戦」みたいなことになってるし。短いソロで自分が何をやったのかすら憶えていない、という初めての経験をした。
演奏の出来はともかく、なんだかとっても楽しかったので、俺もマイクが立っていなかったのをいいことにフル・ストローク・・・合いの手入れすぎた、かも。
楽器演奏を続けていると時々出会う、異種格闘技のような、なんだか妙な夜だった。
日ごろの我々のフィールドと違い、いまどきの若い婦女子がたくさんいる、大変恵まれた場であるらしい、ということだけは理解した。

*1:あくまで日本の、世間一般的な、JAZZに対する評価基準での、いい方だが