爆裂―2―

前回の「爆裂」は確か、安物スニーカだったが。
2005年2月に、ドブ板通りに行った際衝動買いしたショルダーバック・P37イギリス軍仕様が、日ごろの俺の酷使に耐え切れず、ついに写真のありさまになってしまった。
俺にとっては取り回しのいい小型、ながらも広いマチと中蓋のおかげで、楽譜を綴じたファイルもB5版なら楽々、この時期なら着替えのTシャツとタオルに加えて、1眼レフカメラくらいなら入ってしまうもんだから、ついいろいろと詰め込んでしまい・・・。
最近は本やファイルの角が当たる部分に、ドラム・スティックを入れるとするっと抜け落ちてしまうくらいの穴があいてしまっていて、さすがにそろそろヤバいかなぁ、という感じ・・・水曜夜の、ノミの心ぞう練習の帰りに、「爆裂」に気付いた。
使いまわしのよさから通勤にも愛用していたが、木・金曜日と二日間は、仕方ないのでウェスト・ポーチで必要最低限のものだけ持参の出勤となった。ありがたいことにノートPCを持ち歩かなければならないような仕事ではないので、実はこれくらいでもなんとかなってしまうらしい。デイパックなんか背負ってる人たちは、日ごろ何を持参しているのだろう。
しかし不便には違いないので、昨日・今日と数軒物色、やはり「コレ」というモノにはあたらず・・・どうも巷の化学合成生地でできたカバンは安っぽく見えてしまい、それでなくとも最近「丸く」なってきた俺なんぞが持つと、ア●バくんか退職組のように見えてしまうんじゃないかと・・・結局、中野のユーロ・サープラス(軍用品店)に足が向いてしまった。店の入り口、看板代わりにコカ・コーラのロゴで「すかっとさわやか、覚醒剤」という赤いTシャツが、なんだかとってもタイムリー。
嬉しいことにP37式の在庫はかなりあったものの、色がサンドベージュ。意外と汚れが目立ちそうだ。代りに目をひかれたのは、フランス空軍用ショルダー、未使用品。布地は柔らかく、ひとまわり大きいが、これなら楽譜も楽々入りそう。中にはH字の仕切りも入っており、幅広のショルダーベルト。
さすがに値段がちょっとナンだったが、早速明日の荷物に困る、ということもあって即決してしまった。軍用品は得てして構造が極限まで単純化されているので、使い勝手は民生品の方がいいはずだが、逆にこれから時間をかけて自分なりの工夫で使いこなしていく、というのがまた楽しみでもある(自分でカタチを含めて縫い直したり、アタッチメント・パーツをつけたりしちゃうヒトなんかもいるらしいケド)。