年度末への旅路

工具箱からでっかい鋏を出してきて、床の配線を覆っていたプラ(の筒)を廃棄するために短く切ろうとした・・・ら、五ヱ門の斬鉄剣のような音とともに、鋏の刃(そのもの)の方が真っ二つに・・・おわわっ、なんつー硬さか(アブねェって)。

途中で立ち消えになったとばかり思っていた、現メンバーによるウチアゲ。
え、日時決まったの?
ここまで全てお任せしておいて俺がいうのもなんだが。俺、聞いてないよ。
常勤ふたりの、小さな事務所なんだからさぁ〜。なんで俺の耳に入ってこないんかなぁ。
こういうの、ずっと変わらなかったよなぁ。
来月発生する、事業報告書作成の件も。
「大変だけど、頑張ってね」って他人事かよ寝耳に水。
あんた俺の上司だろ。3月末日に解散ったってさぁ。
だいたい現状、どんな報告を出しているかだって俺、知らないぜ。
・・・どうやってこの俺の腹立たしさを、「やんわりと」伝えようか。
そんなことを考えてたら一日中、仕事がウワの空だ。
(お互いの)「ホウレンソウ」の不具合も、ここに極まれり、といった具合。
ちゃんと引き継いでくださいね。何より最後の最後に、今までのみなさんの仕事にミソつけるような結末には、したくないから。

昨日の経理をお願いしていた非常勤スタッフの最終出勤に続いて、今日は俺の心のアニキと頼りにしてきたスタッフの、最終出勤日。
「ここではとても楽しい仕事をさせてもらいました」
いつも通りきっちり仕事を終え、定時で帰られる後姿に、もう一緒に仕事することはないかも、と思ったら不覚にもじわっときてしまった。
ここ数ヶ月、本当にスタッフに恵まれたいいチームになっていたと思う。一生の間に一度くらいはそんなめぐり合わせがあるらしいことは、父からも聞いたことがあるが、俺にとってはココが、この時期が、まさしくそれだったのではないだろうか。
「今度のウチアゲは、(閉める集まりじゃなくて)、次はどんなことができるか話す場にしましょうよ」
さすが。

悠長な俺でも、さすがにそろそろヤバい感じ。ダンボールはこの時期、他の部署からも排出されているから、それを流用すればわざわざ発注する必要はなさそうだが。
で、いったい何個くらいになるのやら。
いつまで経っても見当がつくまでに至らない、ここ一週間。
というわけで今夜は、ひとり事務所の残業タイム。
こういうの、誰もいない事務所である程度集中しながら見渡して、まだ実務上あちこちに分散しているものどもを、自分なりの梱包区分であっちこっちに移動したり、寄せ集めてみたり、試行錯誤・・・実はもう、こうして考える間もなくひたすら詰め込まなければならないタイミングじゃなかろーか、もしかして。