・・・というわけ、でした。

そんな摩天楼の一角で、
夢のような一夜だった。
カクテルライトに照らされたステージ上で繰り広げられる、アカペラ・パフォーマンス。
元々全員が、恐らく歌だけでなく何かしらのエンターティナー経験者らしく、歌いながら見事なステップを披露、ツボを心得た盛り上げ方は、こちらもリラックス気分で、安心してみていられる。
プロの演奏も、定期的に観に行くようにしないとなぁ。
それにしても、最初は席のせいだとばかり思っていた、音が分離しない感じ、どうやらコンディションもあったらしく、ステージ・客席が一体となってあったまってくるにつれて、耳から入ってくるアカペラの音も、メリハリのついたハーモニーになっていった。
やっぱり、生身の身体を使った演奏では、プロでもこういうことがあるんだな。
もちろん全く気にならない程度のもんで、ステージ上は安定した演奏と軽妙な日本語も交えたトークで全く客席を飽きさせることがなかった。
演奏が終わりステージを降りたメンバーは、意外にも全員が結構小柄で、ステージ上が狭く感じられた立ち居振る舞いからくる見かけの「大きさ」と比べて、ちょっとびっくり。
あれがプロが放つオーラというものだったのだろうか。
アンコールに応えて一曲歌ってくれたあと、最後に生声でもう一曲。声量まかせに歌っているわけでもないのに、ベースを含めてちゃんと音が客席まで届いてくる。
声って、口から出てくるものだけではないんだな。
一流のエンタ。

因みに翌日の職場が、二日酔いも相俟って、夢も冷めるような修羅場だったのは、いうまでもない・・・。