前夜

先日、ちょろっと本音がはみ出ちゃったように、水曜日午後は偶然にも、事務所に俺以外誰もいない、という状況になった。
自宅作業中のヒトと、公休のヒトと、営業回り(?)のヒトとのスケジュールが重なったためなんだが。
黎明期に俺が担当させられてひどい目にあった、「今月のイベント」担当者が目を白黒させているこの時期、申し訳ない気持ちもありつつ。彼に何の恨みもないが、俺が担当していたときも孤立無援だったよそういえば。担当外れた年にはペンギンフィッシュで出演して、少しはお役に立とうとも思ったのだが、これまた散々な目に遭ってしまったので、二度と関わるもんか、といった具合だ。
ご存知の通り、俺は明日できることは今日やらないタイプなので、電話番しながら豪快に昼寝と決め込む。
気持ちがオチちゃってるんだよな、すっかり。
向かいのビルの小さな窓の中では、煌々と点いた蛍光灯の下で、別世界のように何やらヒトが忙しく立ち働いている。
滅多に上司が事務所にいない、ということは新しい仕事が降ってくる頻度が低い、ということで、自分でどんどん仕事を開拓、企画していかない限りは、日常のメイン業務がどんどん、「電話番」化していくカラクリだ。俺の性根も、いよいよ極まってきたな。
実はここへきてまだまだ、組織全体としての方向性が明確でない。ので、こちらからの企画提案もままならず、という状況ではある。八方塞がり。
とまぁ、仕事に対して愚痴っていても始まらないのだが。
そういえばここ数年では珍しくこの時期、音楽活動が空白だったことに思い至る。
音楽抜きの生活も、そろそろ限界、というところか。
いつの間にか仕事のモチベーションでもあり、生活の「両輪」になっていたんだな、俺にとって。
土曜日からはまた、俺寄練を皮切りにバンド活動が始まる予定だ。
実は俺寄用に一曲、採譜中なのだが、さすがに職場で(誰も見ていないとはいえ)採譜をするわけにもいかず、とっても時間がもったいない気がする(不完全な良心回路)。