やすおんVol.26

に、行ってみた。汐留ホール。
かつて自身も出演させてもらった(はぐれフォー)が、その八重洲の時と比べても、みなさん一様に、演奏レベルが上がっている。と俺なんかがいうのも僭越なんだが。
好感が持てるのは、自身の演奏レベルよりも、演奏したい気持ちを優先されていて、そう書くと単に無茶な気がするが、実はこのことで自身の現在よりちょい上レベルの曲を演奏することにつながり、それこそこの貴重なこの演奏機会を通じて、確実に自身の演奏スキルが身につく、という上昇スパイラルに、多くの出演者がなっているようなのだ。
みなさん社会人としても、所帯持ちとしても(そうでない人ももちろん)、それぞれにちゃんと地に足ついた生活をされているのが演奏から感じられて、それがまた、聴いている側としてもある種、安堵感につながる(欲をいうと、俺みたいな風変わりなヤツは、あまりいないんだけどね)。
毎回、結構な長時間にわたるのだが、退屈を感じず、今回も洒脱で「オトナ」な音楽を楽しめた。
それにつけても、多目的ホール、というのだろうか。
天井がボードでなく、むき出しの梁はお芝居とかの場合、装飾物やライトを容易に取り付けられるような構造なのだが、その分、音響が犠牲になっているみたいで、録音スタジオのようなややデッドな音。小規模な会場とあいまって、演者の息遣いまで聞こえる反面、石造りの教会建築で聴くクラシック(アコースティック)音楽、のような心地よい音にはならなかった。
演奏者も、さぞかし大変だったのではないかと思う。