世間体維持費

俺が思っていたよりもはるかにしっかりとしたガスコンロが、午後2時に届く。
他に自転車、デジカメ、などのうちから、入居時サービスとして選べたのだが、自転車=置く場所がない、デジカメ=持ってる、ということで、不動産屋側の都合により遅れたが、今日の設置となった。

設置に際しては、入居時にご挨拶をした大家さんが同行してきた。「カーテンがないようだが。もしいるようなら余っているから」といっていただく。
世間知らずの俺は、単純に「ご好意」、と受け取ったのだが、夜、カーテンのない窓から煌々と光が漏れているので、「警戒されているのでは」、との別解釈も成り立つ。
そういえばここは、千葉なのだった。街のみかけが、どう立派であっても。
世間体に維持にも、カネがかかる。まぁ、カルトの一味、とか無用の誤解を招く前には、なんとかするか。
というわけでこの金曜日、近所のスーパーでカーテンを買った。
こうして生活必需品、と呼ばれるものを順次揃えていくに従って、「本当にこれでいいのか俺」と、まだここに「根を張ろうとする」自分を、どこかで否定したがっている自分がいる。
仕事が軌道に乗らないのに、生活規模の方がデカくなることに不安を感じているだけなのだが。
ともかくこれで、外からはますます俺が部屋で何をしてようがわからなくなったわけだ(さて、ドラムをいつ持ち込んでやろうか・・・とか)。