鎌倉詣

朝っぱらからテレビは某フィギアスケーターの「父親探し」ネタだらけで、なんだかムシャクシャする。個人的に応援するとかしないとか、というレベルのお知り合いではないのだが(当たり前)、それだけに「立場のある人」の振る舞いとしてはちょっと問題が多すぎるんじゃなかろうか。一緒に頑張っているはずの沢山の人が振り回されちゃうわけで。
とまぁ、現世の煩悩は置いといて。
同じくテレビで先日、北鎌倉・浄智寺の三世仏(阿弥陀、釈迦、弥勒)が紹介されていて、無性にこの目で見ておきたくなった。このうち特に、未来の象徴とされる弥勒菩薩様のご尊顔は、今の俺にはどう映るんだろう、などと。
鎌倉といえばまだぎりぎり紫陽花が旬だろうし、ここのところすっかりインドア暮らしなのが心身ともによろしくないのと、今後はそうそう遠出ができそうにないので、意を決して出かけてみた。
京成線でなんと押上〜泉岳寺まで乗り換えなし。泉岳寺京急快特に乗り換え。移動距離の割には意外と乗り換えが少ない。更に横浜で横須賀線に乗り換えた。平日ということもあり、ここまでは順調。京急横須賀線ともクロスシート車に座れた。
北鎌倉駅。おなじみ、円覚寺の前庭を、横須賀線が横切っている。

湘南・新宿ラインが乗り入れてくるようになってからは、湘南色の電車も時折通るが、やはりスカ色、もっと欲をいえばステンレス車でない方が、絵になるが(現在は、望むべくもない・・・)。
円覚寺とは反対側の道を、東慶寺の方向へ。そして浄智寺の山門前には、紫陽花がお出迎え。


円覚寺ほどではないにしても、結構広い境内。鎌倉五山中、第四の古刹というだけある。
鶯の声が、この辺りで「谷戸」と呼ばれる谷間にこだまし、意外と静かな山間を、涼風が渡る。



鎌倉駅へ回り、エノケン、じゃなくエノデンにも立ち寄る。
車止めの上では、今年もかわいい番人(番蛙)が、安全運行を見守っている。
平日ではあったが、やはりかなりの人出。それでも休日でなくてよかったというべきか。
平日だと、おなじ混雑でも殺伐とした雰囲気にはならずに済んでいるようだ。


成就院の紫陽花の切り通しは、駅のアナウンスでもあったように、昨日(!)剪定が終わっており、花一輪残っていなかった・・・まぁ思いつきで出かけたんだから、仕方ないか。

以前訪れたときは、7月の上旬でもまだ紫陽花が残っていたが、今年は桜からこっち、花々の旬がちょっとずつ早いらしい。去年のことだと思い込んでいたが、一昨年だった(そういえば去年は夏休みも取りそこなったんだよな確か)。

それでも探して歩けばまだまだそこここに、紫陽花。駅張りの案内によれば、長谷寺に行けばまだ一面の紫陽花が見られるらしいが、今の俺には人込みへ乗り込んでいくほどの気力はない。

車窓から気になっていた、極楽寺隋道の反対側、御霊神社へと足を延ばす。
旬の花は、紫陽花だけでなく。

稲村ガ崎の先で、海に出た。暑さにバテたな、と思ったら、ここでカメラもバッテリ切れ、勝手にレンズが格納されてしまい、二度と顔を出してくれない。
この後、併用軌道を撮ってから、鎌倉高校前で夕日でも、と思っていたのだが・・・泣く泣く撤退。やはり予備バッテリは持っていないとダメだな。我ながらこの、無計画っぷり。

今日の夕焼けが美しくありませんように(八つ当たり)。
帰りの車内から見る限り、一面の曇天になっていたようだが。
エノデンを藤沢まで乗り通してから、帰り道は小田急線〜千代田線〜東西線。なんか下北沢あたりからすっかり地下鉄になっており、こういう遠距離は疲れる。