俺寄せ練

連休最終日、光法に遠路上京をお願いして、12月の仕込みに入った。
9月の主催ライブに引き続き、ありがたいことに12月のライブ実施があれよあれよという間に決まった。
今回は念願の、というか男声アカペラ・バンドとしてはこれ以上ない、とても楽しみな共催ライブでもあり、次々に繰り出される大先輩バンドの魅力的な企画話に乗っかりつつ、気づけば既に、あれもやらねば、これもやらねば、になっているんだが。
こういうときの俺の常で、なぜかこの苦し紛れな状況で、1曲譜面を起こしてしまっていたりする。それもよりによって聞き栄えのいい、というか例によって「変態」ハモりの曲になってしまった。この期に及んで仕事増やしてどーするよ、俺(謎)。
ところが、メンバーからは想定外の好感触が返ってきた。
俺は元来が、腰を上げるまでが理屈っぽいヤツなのだ。実際に動き出してみれば、なにせ好きでやってること故、楽しいこと間違いなしのことでさえ。
そもそも練習嫌いだしなぁ、俺(出かけるまでが)。
夏バテの疲れが取れない眠い頭で練習スタジオに入って、出音に対して俺自身の反応が鈍かったり、これといった指摘ができなかったりしても、他のメンバーがそれぞれに意見してくれて、振り返ればそれはそれでちゃんと有意義な時間になっており、ここではひとりで背負い込む必要がない。
俺寄せは、突出したリーダーがいるタイプのバンドではないために、誰かが練習を仕切ったり、発言権が偏ることがない。長年の俺の音楽経験からも、これはちょっと稀有な経験で、しかも気づけばもう4年も、このカタチで続いている不思議、でもある。
かくして俺も、どんなに不調であってもとにかく身体だけがその場に行けば、いつの間にか練習モードに戻っている。音の中にいると心身が「起きる」のは、大学の合唱部で指揮者をやっていたときに身についたサガ、らしいんだが。
志しが同じメンバーがいることが、ありがたい。
何事もひとりでやっていては、こうは物事が進まない。
というわけで一旦エンジンがかかっちゃえば、お互いがどこまで固めてきてくれるかはある程度想像がついていたが、これも実際に合わせてみたところが想像以上、だったりする。
12月が今から楽しみな、本日の結果。