平日休みの過ごし方。

基本的には自分をインドアな人間だと思っているが、天気がいいと出かけたくなるし、天気に関係なく一日に一度は外の空気を吸わないと心身ともに健康に悪いことは身を持って知っている。一人暮らしになってからは、夕食の買い物が一番理にかなった理由になる。
これまでも大きな(遠い)ところでは、「コーヒーを飲みに、軽井沢」とか、「ボートを漕ぎに、野尻湖」など、他愛のない動機で遠出してきたことがある。
最近は中々、時間も予算もない中でこういうお馬鹿な遠出はできないが、こういう、他人にとっては取るに足りない理由でわざわざ外出する癖は、中学のとき、旅行クラブ*1に所属していたときからだ。遠出した旅行の報告展示なんかをしている他の部員たちとは一線を画して、テツ*2だった俺と友人数人は、「いかにお金をかけないで、日常や移動そのものを楽しむか」を命題に据えて、精力的に(?)活動していた。旧国鉄線を使った東京近郊ひとふで書き旅行なんかが流行っていて、早速実行してみたりしていたものだ。
この頃にはもう既に、人格が捻じ曲がっていたわけだな俺は。

今日は天気もいいし、公共料金の支払いでコンビニまでだけでなく、健康保険の切り替えで市役所まで足を延ばさなければならないのを理由に、デジカメ持って散歩することにした。
以前から車窓で気になっていた、写真のBeatlesカリカチュアが描かれているアパートを、今日の目的地とした、京成本線中山駅

市役所では、受付を経由せず一度通ったことのある1階窓口に一目散。気になっていた国民年金の方も、前回同様一括で手続きしてくれたらしい。
これで今後は、どちらも天引きだ。お役人さん、ありがとう。
今年度分は今年度分で、これから一気に請求が来るわけで、考えてみるまでもなく全然「債務」が減ってはおらず、ヤ●金みたいなもんだ。そのくせ政治屋たちは相変わらず、問題を先送りしっぱなしで、勝手に背負わされたこの国の債務は、今まさに生まれたばかりの赤ちゃんから死にかけているお年よりまで、ひとりあたり400万円を超えて秒単位で利息が増えているのに、社会保障費が足らなければ値上げさえすればいいと思ってそのいいわけを一生懸命考えることが仕事だと思いこんでいる。
窓口の方々も非正規雇用のご身分だと思われるので、口に出してこういう文句はいわないけどね。

市役所での手続きを済ませたら、いよいよ京成津田沼駅から電車に乗り、東中山駅へ。
確か総武線下総中山駅近くでも同じものを見た。同じ大家さんなんだろうか。それとも一人のデザイナーが、営業して歩いているのか。

このところ数日おきに寒波な関東地方だが、職場が海風吹きすさぶ環境で寒いのに慣れちゃったのか、俺には今日は日差しが暖かく感じる。
気の向くまま、季節柄低くて薄いながら、冬の日差しいっぱいの画を意識して撮ってみた。

出走日には中山競馬場へのバスが出ているらしい。このため駅前はそれなりに広いが、路線バスは乗り入れていない。今日は出走もない平日、広い構内にひと気はなく、電車が行き交う合間には近所から生活の音が聞こえる、普段着の駅の姿。

長閑な、昼下がりのひだまりいっぱいな私鉄近郊駅。
こういうギャップは、東京界隈なら平日の豊島園駅や府中競馬場駅なんかとよく似ている。
俺はすっかり、この駅が気に入った。
久しぶりに充実した、テツ分補給。

*1:課外でなく、必修の方。週1時間、クラブ活動の時間というのがあったんだよね。

*2:鉄道マニア