風邪を引く、理由。

身体は疲れきって動けないのに、社会的責任とか義務感とか、ともかく「気持ち」主導で無理した結果、身体側が動くのを拒否したのが、風邪(の症状)。
そう思った方が、ウイルスだ免疫反応だと、物事を専門ミクロに考えるよりずっと、納得がいくでしょ。
天気予報も俺は、南岸低気圧がどこを通るから雪になる、とか寒気が入ってきて云々、とかではなく、なぜそこに南岸低気圧が、寒気が来るのかが、知りたいんだが。今のところ誰も、そこまでの説明をしてくれた人はいない。
その日は仕事中にも、別に俺と会話しているわけでもないスタッフの、いわゆる「アニメ声」にイライラしてしまったり、仕事に集中できていなかったのか単純ミスも多かったりで、何をやってもうまくいかない感じだった。そういえば昼食でカバンを開けたら、うっかり持参した水筒を倒したままロックを外してしまい、カバンの中一面、コーヒーの決壊になってしまったりした。
午前の終わり頃から、ボーっとした状況も限界、これはいよいよ熱っぽいな、という状況になり、寒さもいつも以上に身体に堪えているようだったので、リーダーに自己申告。予期せぬ早退となったのが、13日。
元々、屋根があるとはいえ外と変わらぬ環境で仕事しているので、俺を含む全員が防寒装備。そのため日頃、駅や電車内で寒さを感じることはない。「今日は寒い」などとスーツ姿で会話しているヤツはみんな、死んでしまえ、などと今の俺は邪念、飛ばしまくりだ。
何の根拠もなかったが、これはインフルエンザではないな、とは思いつつも(希望的観測)、一応最悪の事態も想定して、数日間篭城用の食材を買い込みながらの帰宅。
ひとりって、案外本当に、ひとりだ。
身の回りを少し片付け、さぁこれで布団に倒れこんでもいいぞ、という頃になってようやく体温計測。こう見えても俺、精神的に弱いのよ。これで熱があったとわかると間違いなく倒れ込んで布団の中で唸ってしまうので、ここまで「結果後回し」、なのだった。
で、計測結果は平熱。
どうやら寒さとここ数日の不規則な出勤に、猛烈に体力を奪われたことによる身体側の「抵抗」だったらしいが、なにせこんな症状自体、初めてのことだったので。とにかく風邪薬を睡眠薬代わりに飲んでそのまま一晩寝たら、翌日は体調としては何の問題もなかった。
複数の仲間から、「体調、大丈夫?」と声をかけてもらった。ありがたいやら申し訳ないやら。
こそっと早退したつもり、だったのだが、結構目立っちゃってたかなぁ。