市民税更新期

引き続き市役所へ移動。何度か来たことのある別館・市税課へ。
入ってきた俺に声をかけようかどうしようか逡巡しているのが丸わかりの若い男性職員が、視線の端に見えていたが、こっちから声掛けする義理もないので、背面のベンチシートに腰かけて、手元の書類に目を落としていた。それでも全然、声をかけてこないので、痺れを切らした俺の方から、「これは(どうしたら)?」と書類を手に窓口の方へ声をかけた。
少しあって、担当者が出てきた。前回と違う人だったが、同じように訓練された、やわらかい物腰、ことば遣い。隙あらば文句をいってやろうという輩も多いだろう、最前線の部署だけに、接客のエリート集団なのだろう。
机の上にはでっかい、「市による高齢者への取り組み」チラシ。高齢者には、手厚いわけなんだが。
ワシら納税世代の勤労意欲がわいてくるような政策、ないの?
安月給から半分はなんやかや、税金と社会保障費の名目で、毎月もっていかれちゃってるんだけど。
行政のいう所得区分だと、俺は(下から)どの辺にいるんだろうか。
役所内に設置されているテレビでは、衆院予算委員会の質疑を生放送中。こういう用向きで市役所にいるとき、我が国の総理とはいえこの顔は見たくないものだ。
「決まっちゃったこと」だけが「正義」なんだよね、法治国家では。
世界中の社会学者が寄り集まって、「(社会)悪」について定義しようとしたが、人間社会の多様性の前に頓挫した、という話を学生時代、講義で聞いたことがあったが*1
次回「催告状」を送った際、俺から何の反応もなかったらマジ孤独死してるかも知れないから、そのときはオタクが生存確認、頼むぜ。

なぁんて他愛のないことばどもが頭を掠めたりしたが、もちろん口にすることはなく。
自分の時間観念のなさを棚上げして、「他の公共料金の払込書は、期限が切れても使えるんだが(次回以降に延滞金が上乗せされるのは仕方ないとしても)」、とだけご意見申し上げた。これには「今のシステムでは、対応できない」との、にべもないお答えだった。

*1:確か、「その社会において、『悪』とされ(てい)るもの」という、わかったようなわからなかったような結論しか出なかったらしい。真偽のほどは、不明。