なにせ遠方なので1時間ほど余裕を持って家を出た。
練習スタジオのある新宿で、昼食を兼ねて楽譜を一通り眺めておこうと思っていた。地下鉄の車内で真司さんからメール。新曲のアレンジがあがった、というもの（笑）…っつーか今の俺、練習に向かっているんだよな。案の定、光法から「ワザとやってるっしょ」という返信。日頃の練習ならともかく、本番前の切羽詰った練習日当日に新曲を持ち込むのは、さすがにNGである。
ただねぇ、俺も楽譜を書く側としては、気持ちはわかるんだよなぁ…やる気になったときじゃないと、書けないんだもの。かくいう俺は3曲ほど、締め切り設定を失ったまま、アレンジ作業が止まってしまっているんだが。
それはそれとして、今日一番のビックリ体験は、初めて懸案の“Kiss Of Life”で、ベースがグルーヴする感じが共有できたこと。
前回に続き、ベースパターンについて、あーでもない、こーでもない、と自分なりに「居心地の悪さ」についてことばを尽くしていたが、このうちのどれが響いたのか、程なくして「これこそこの曲でのベースの『ドライブ』だっ！」という演奏になり、うわもの部隊（笑）も細かいパッセージがベース基準ですっきり、合わせやすくなってしまった（^^）
なんだかんだいって、この曲の主役はやはりベースなんだなぁ。
何より、まだまだ光法のもっているポテンシャルと表現力の幅広さに、改めて感じ入ったところだ。
そのベースの記譜については、この曲のアレンジャーでもある真司さんから、いまさらながら衝撃のカミングアウト。
「後半、（書いてて）息切れしちゃったので、ベースのパターンが単調になってるから…必ずしも楽譜どおりでなく、テキトーにアドリブ入れて（笑）。」
楽譜もらってから一時期お蔵入りしていたこともあり、実はこの曲、かなりの年数が経ってるんだが…。
「お互いに、もういいトシなんだから（アグレッシブなリズムの曲はそろそろ…）」と舟がいう顔も笑っており、4人全員、今のところ全く懲りる気配がなさそうだ。
まぁせっかく遠路大阪から練習だけに来てるんだから、メンバー全員で何らかの「進歩」を共有するような練習がしたいよな。
ということで、今日も精一杯、音楽で「遊び」ました。
往きは楽譜に集中したかったこともあり地下鉄だったが、帰りは在来線を使って「地上」ルートで帰宅した。途中の高架線上から見えた夕焼けがとても見事で、デジカメをカバンに入れてくるのを忘れたのがとても悔やまれた。
