船橋市まちかど音楽ステージ

今回は辛口で、すみません。疲れてるみたいです。
公式キャラクター「フナエモン」で有名(笑)な船橋市の玄関口、船橋駅前で、毎週金曜日の夜、市公認で街頭ライブが行なわれている。以前新聞で見て知った。
仕事でバテバテだったが、丁度通勤定期券が切れてしまったタイミングで、偵察を兼ねて寄り道してみることにした。
以前もときどきこの駅を通りかかると、いろんな音楽が演奏されており、フリーダムな街だな、との印象だったが、市公認だったのね(もちろん、全てではない)。
とはいえ通りかかった俺が知る限りでも、演奏している場所は数箇所、どこが市公認の演奏会場かは知らなかった。

JR船橋駅を降りて改札を出ると、最初の演奏スポットは駅南口、京成線への連絡通路に上がるエスカレーター手前。駅前によくあるバス停留所案内看板なんかの上に、ちょっとしたひさしが設置されており、雨でも(演奏者は)大丈夫。電車が到着するたび、エスカレーターは大渋滞になるので、乗り換え慣れしている人たちはシャポー(駅ビル)口改札を使う、と以前同僚に聞いたことがあるが、そんな特殊事情がない限り、この駅(南口)を利用する大半の人たちはここを通りかかるはずだ。なんと左手はすぐ交番だったりする。
今日はNPO団体が募金の呼びかけをやっていた。待ち合わせ中と思しきギターケースを肩にした男性2人がそれを眺めながら談笑している。もしかして出演者か、とアタリをつけて、俺はこちらの2人の動向をうかがう。
やがてこの2人が歩き出すのにあわせて、俺も移動。

乗り換えエスカレーターを上がると、2つ目の演奏スポット。
ペデストリアン・デッキの一部が幅広になっていて、イベントができるような格好になっている。今日は女性ボーカリストが、持参のカラオケに合わせて歌っていた(写真)。それなりに上手い人だったが、足を止めている人はいない。俺は少し離れた真横の柵に寄りかかり、関係ないふりをしながら演奏に耳を傾けていた。間近で立っている若い格好の男性がひとりいたが、演奏終了後に次の演奏内容の打ち合わせをしていたから、どうやらマネージャーだったらしい。
ただでさえ同じ船橋駅とはいえ離れているJR線と京成線の乗り換えに急ぐ人たちの足を、演奏だけで止めるのは、至難の業なのだろう。
てっきり、コレだったんだろうな、と思い込み、俺も帰宅するつもりで京成線に乗り換える人の流れに。

デッキ通路からフェイスビルという、中が連絡通路になっている構造の駅ビルをくぐり抜けると京成線の京成船橋駅…フェイスビルから、高架下の右手にある改札口に、入る直前も実は短いデッキで繋がっていた。そのデッキ上左手奥に、地面に座ってギターをかき鳴らしながら歌っている人の姿が!
「まちかど音楽ステージ」の竪看板も発見できた。

市役所の担当者と思しきYシャツ姿の人たちと、両側から演奏の状況を記録しているビデオカメラ。
しかしこちらの会場でも、乗り換え客はみな、足早に右手の改札口に吸い込まれていく。
左手奥に細長い空間になっているが、長手方向では奥まりすぎるし、ということで短辺側の壁を背に、JR駅側に向かって音を出すステージとされている(山台があるわけではない)が…。
これは、目立たんわ。
というのが、俺の最初の印象。俺も何度も乗り換えでこの駅を利用しているが、こんなところに「空間」があるとは気付かなかった。
出演者募集のチラシが見たいところだが、演奏者の背景に貼られているので、演奏中は近寄りがたい。
横長な会場の使い方で、小心者な俺としては演奏者に近寄りがたい上に、ステージから見て後の方、柱が数本あって、無理に足を止めるとなんとなく、電柱の影から飛馬の猛練習ぶりを涙ながらに見ている「あきこ姐ちゃん」(by巨人の星)的な観覧の図になる。
まだ時間が早いこともあるのだろう、俺のような得体の知れない、というか無関係者の姿は、演奏中だが見受けられなかった。因みに演奏内容は、前述の演奏スタイルからわかっちゃうように、自作フォーク。
帰宅してからHPの記事を見たところ、見るからに出演待機していた方々の顔ぶれがまた、掲載写真と同じで、もしかして出演者層があまり広がっていない?
会場としては、先ほどのデッキ上の方が、期待が持てたな(ぼそっ)。
こういうことを行政主導でやるのは、やはりいろいろと大変なんだろう。
会場選定以外にも、例えば利用規定。

1.大音量を発生する器材・楽器を使用しないこと。
2.活動時間を守ること。
3.演奏者は一般通行人や店舗利用者の邪魔にならないよう通路を確保すること。
4.演奏等の終了後は、演奏場所周辺のゴミ拾いを行うこと。
5.販売行為をしない。

今回、個人的には残念な感じばかりになってしまったが、これこそ街角音楽の「出会いの偶然」によるものでもある。そう思うことにした。この5月からは北口でも日曜昼間に演奏機会が設けられたそうで、実は今後の展開こそ、楽しみにしているひとりだ。
千葉移住後はこちらでの演奏機会をずっと探している俺としても、何らかのお手伝いができればなどと、大それたことを思ってみたりもする。

船橋市まちかど音楽ステージHP
http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/study/0002/streetlive.html