今日から師走

朝、余裕を持って家を出たはずなのに、仕事で必要な書類をプリントアウトしようと寄ったセブンイレブンで、A4版紙切れの目に遭う。
サイズを変更しようにも、紙切れ画面を表示するだけで、払い戻しもキャンセルもできない。
店員を呼ぶと「あ、切れてるんです」って、学園祭の模擬店モードで仕事されても困るんだが、学生アルバイトか。知ってるんだったらそういう注意書き、掲示しておかんかいっ! 男女店員がふたり、「しばらくお待ちください」って、のらりくらりと対応されている間に、乗らなければ遅刻の電車の時間が迫ってしまい、時間切れ。ベンダーに60円を入れたまま、満員のいつもの通勤電車に飛び乗った月曜日。
全く、ツイてない。

往路、なんとか座れたものの、乗り換えた地下鉄は、待ち合わせの通勤快速が「途中駅で車内清掃のため、遅れ」。
通常の総合指令だと、ひとつ先の駅まで先行させて追い抜きにするのだが、今日の担当指令はここでの待ち合わせを選択したらしい。
すると今度は、俺の乗っている各駅停車が、「急病人救護のため」、あと一駅というところで停車してしまった。結局、7分遅れて会社最寄り駅に到着。
ツイてない。

いつもと違う通勤状況になったためか、便秘気味だった腹を下し、会社に着いたらそのままトイレに直行だ。
ツイてない。

肝心の仕事は、人手不足がたたっていつもより梃子摺り、あっという間に残業突入。
帰りの京成線各駅停車は、「ブツ六」*1
どうやら一日の終わりになって、ようやく運気が変わってきたようだ。
家の最寄り駅に着く頃には、朝の一件は俺の中ではどうでもよくなっていた。
帰宅して夕食を摂ってから、今やはるかかなた、厚木の洋食屋「匠」のマスターに誕生日祝いの電話を入れた。確か今年の初め、ちょっとした片思いと別れがあった俺が、電話して泣きついて以来か…。

今年はようやく赤字の月がなかったそうで、「運がいいだけだよ」と彼はいうが、あやかりたい。
高校を卒業してからの彼は少しフラフラしていたようで、俺も心配していたが、それが今や俺と違って、一歩ずつ着実に歩んでいる感じだ。その後も、いろんな職を転々としながら、今がある。この間、いったいどんな思いを抱えながら暮らしていたんだろうか。いつかそんな話もじっくりと聞いてみたいものだ。
店の営業にあたっても、相変わらず彼らしく柔軟なアイデアを、次から次へと繰り出しているようだ。先日もクラス会を、彼のお店でやったという。
俺は、高校生時代に自分が今くらい剛健だと知っていたら、迷わずカメラマンの道を目指していただろうなぁ、などとごちる。すっかり発想が後ろ向き。

祝杯を挙げたい気分だが、ここはぐっと我慢。明日からは今年最初となる寒波到来だそうで、職場環境を考えるとここは体力温存で。

*1:と勝手に呼んで、げんかつぎしている。特急用3600系で唯一本の6両編成。8両編成化組み換えに伴い余ってしまった先頭車ばかりを、背中合わせに2両×3本つないだだけの編成。