厳冬記

受験、といえば

毎年、受験生の人生をどう思ってるんだよ! という不適切な対応が出てきて楽しいのが「センター試験」だが、こちらは高校受験、だろうか。朝から駅頭に、女性のキレイなセンセイや、そうでもないセンセイたちが立って、受験生に声をかけている。
当事者たる受験生が大変なのはもちろんだが、単純に現代社会の常識に照らすと、このうち4人にひとりが非常勤な方のはずで、先生も大変だよなぁ。って、非常勤講師はこういう仕事はしないのか。

目の前で、座るかどうか

煮え切らない態度を取っていたオンナに結局席を取られた今朝の電車内。
大概、この辺りでは大きな駅から座って通勤できるのだが。
あまりに腹立たしかったので、この先の駅で開かない方のドア脇に座りこんでやった。
その昔、新宿から長野行き夜行普通電車というのがあってだな、アレで床に寝たの以来、かも知れない。電車の床から直にモーター音が尻に響いてくるこの感じ、なんだか心地よい。
お前らどうせ、会社に行けばちゃんと空調が効いてる部屋で椅子に座ってお仕事だろーに。と心の中でありったけの悪態をつく。

女子高生ふたりが互いの父親の加齢臭がどれほどのものかについて

ずっと話しているのがあまりに面白かったので、さっきから耳だけそっちを向いている。子どもが満面の笑顔で写真に収まってくれるような可愛い時期はあっという間に過ぎて、特に父親というものはすぐにかように疎まれる存在になってしまうんだな。

数日ごとに強風

の日が繰り返されているここ数週間。
現場での冗談で「今日は朝からずっと、TM Revolutionのライブ状態」などといっているが、ライブだとしてもとんだ長丁場だ。強風に抗って立っているだけで疲れる。
この「現場」では、作業台の上の道具類は目を離すとどっかいっちゃうし、ゴミ箱がわりの大きなダンボールや台車は動いていっちゃうし、ちょっとしたダンボール詰め商品なら、そのもの自体が飛んでくることも(それでいーのか?)。
新しい安全靴なんかいらないから、寒冷地手当て、支給してくれぇ〜(笑)。

その、仕事帰りの電車内

では、片足を引きずって優先席に乗ってきた、ブレザーの地味な眼鏡っ子といった女子高生。どうやら怪我ではなく、「障がい者」らしい。
次の駅で乗ってきたブランド物のバッグを持った30〜40歳代くらいの女性、片方の手にしたスマホに目を落としたまま、彼女の隣に座ろうとしたところ、件の女子高生が「マジかよ!」と周りに聴こえるくらいの声で呟いて席を立った…本当にペースメーカーが入っていたかどうかは、傍観者の俺としては確かめようがない。あの年齢特有の「正義感」からの発言だったかも知れないんだが。ブランドオンナも、さすがに自分がしていたことに気付いたのか、それとも予めわかっていたものか、反射的に立ち上がると向かいのドア脇に移動していった。女子高生の方は、既に隣の車両に移動してしまっていたが。

いつものように、書きたいこと(いいたいこと)はいろいろあるのだが

自分の中で掘り下げが必要だったり難しいことは、当面後回しになってしまう。
ここ数年、このように日記をつけるようになってから自覚できるようになった、毎年1回陥る「無気力な時期」に入ってしまったらしい。
世間一般の無気力とは違い、疲れて何もしたくない、というのではない(だから社会生活上は今のところ問題が起きていない)。むしろ、次々とやらなければならない(と思い込んでいる、いってみればどーでもいい)ことが浮かんできてしまい、止まらない。そのうちのどれかに着手できたとして、その間何をしていても他の一方が気になったままで気持ちが落ち着くことがない。結局どれも、今やらなければならないほどのことではないよな、といずれも完遂しないのだった。
ことばが次から次に湧き出てきてしまい自制が効かなくなるのもこの時期の特徴で、身の回りがそんなメモだらけになり、買い物リストも一気に増えたりする…例年、明けるまでどれくらいの期間だったっけな?

というわけで今回は自分のことというよりは自分以外、外界観察のような文章になっているのだった。