俺寄練習、都「外」某所。

今回のロケは主に俺サマ都合で、申し訳ない。
しかし、練習場所がいつもと違う、というだけのことが余程の「非常識事態」だったのか、誰一人遅刻者がなかったことは、想定外の上首尾であった(笑)。

承前、仕事であんなことがあった矢先だけに、やはり気持ちがどこかうわの空だったらしく、フタをあけて見れば俺が一番、暗譜が遅れている結果。
しかも、暗譜楽勝だと思っていた曲の方にむしろ梃子摺っており、英語歌詞てんこ盛りの方がするっと口から出てくるという結果も意外。
集中しろ、俺!…当日まで精進しますです、ハイ。
合わせ練習では当然、(歌いなれている曲ですら)あちらこちらで、割り込んでいく音、とか、乗せる音、とか、ひとりで音取りしているときなら難なく取れるはずだった音程が、いとも簡単に「予期せぬ事態」に陥るわけで。その「手当て」に頭と耳をフル回転していると、何より浮世の面倒なことを忘れて気が紛れるし、何より音に集中できる。これがひとりだったら、恐らく今回の出来事くらいの重い内容だと、メンタルの切り替えも容易ではなかったはずで、曲の合間にはバカ話をしたり、お互いに笑いあったりして、メンバーがいることのありがたさを思う。
それにしても、いつもは3時間のところ、名古屋遠征前最後の練習ということで1時間長かったからだろうか、途中で全員がボーっとする時間帯があったのには笑えた。スタジオ内酸欠だったのかも知れない。高田純二さんが、「(俺みたいな芸人も)トシ取ると登場は派手にできるんだけど、長いロケだといつの間にか段々フェードアウトしちゃうんだよね」と自嘲されていたのを思い出す…年々、集中力がもたなくなってきてる、というのはあるかも知れないんだが、そもそも音程が違っているところをいちいち摘出しては矯正する、といった一般的な練習は、この場の誰も望んでいないので仕方ない(笑)。

FAN・名古屋のエントリーにあたっては、ちょっとした間違いが元で並び順について再考してみる、という議論があった。が、どうやら今回は(も?)変更しない、ということに落ち着いた。一番左が居心地いい、という人がいるもんで。まぁこれもいつも通り、誰かがことさら強くいったとかいうことがあったわけでもなく、なら強いて変える必要もないか、くらいの話。もはや横着です俺ら。

例によって東京界隈の人たちの動静について情報交換、をしているメンバーを横から眺めている俺。
あら、お懐かしや、そのお名前。
「(最近)会ってないの、阿仁さんだけですよ」と大阪のメンバーに速攻、突っ込まれる。

「中央線沿いに住んでるちょっとクリエイティブ気取ってる(元!)若者がツルんでるなんて、身の毛もよだつわっ! 滅びろ、滅びてくれっ!」
モテキ』(久保ミツロウ)から*1

とか、いってみたりして(過去の自分も省みず)。

というわけで長丁場の練習が終わり、駅までの道すがら「阿仁さん宅は、ここからどれくらいなんですか?」との問いに、「電車で20分くらいかな。これから来る?」と水を向けてみたものの、相変わらずメンバーそれぞれに忙しいらしく。また部屋掃除の機会を失したか(って、呼んどいてから掃除する気だったのか、俺?)。
まぁお互いが無理のない距離感を保ちつつも、活動が維持できればそれでいいか。

久しぶりの「喧騒」、というか密度の高い「男ばかり4人の集まり」から戻ったひとりの部屋は、いつもよりも静かに思える。
自身が久しぶりに音楽活動をした夜、なぜか聞く歌、聴く歌全てに耳から吸い寄せられるような感じになり、なかなか寝付けず。

*1:( )は俺追記