音楽の街

ふなばしミュージックストリート、今年も第二回として10月に開催されることになった。 ====
まずは目出度い。ひとり気を揉んでいたのは、我がメンバーの動向だったが、こちらも何とか都合がつきそうだ。というわけでこれをテコに、なんとかバンド活動再開へ。次は練習日程の調整だ。

気になったのでそれなりに時間をかけて、今俺の住む習志野市にはこういうイベント、ないのだろうかと調べてみた。
ついに「噂の東京マガジン」(TBS)で取り上げられちゃった公民館の再編問題*1では、市長曰く「音楽の街」だとか、笑わせてくれる。
俺の知る限り、「すみだ」ほどの大規模音楽イベントはなく、千葉市のようなアーティストバンクも、船橋市の「まちかど音楽ステージ」ほどの制度もない。しかも船橋市には去年初めて「ミュージックストリート」の開催を先取りされてしまっている。こうしている間におも船橋市の「現場」の人たちは、どんどん開催経験を積み上げていくよ。
習志野は中学・高校での吹奏楽活動が盛んだと聞いたことがあるが、そういえばとてもデッカイホールがJR津田沼駅前にある。建物だけなら船橋よりも新しくデカい。
だが「おクラシック」を気取ってなのか、立派な行政ハコモノ・ホールから一歩も外に出てこないのなら、それを「音楽」とか、俺にいわせりゃ笑止だ*2
まぁ閉鎖的なのは、アカペラーも引けをとらないが。
今のところの俺には、文化政策を行政主導にしちゃった一番典型的な事例、のようにしか思えない。

仕事から帰り、テレビのニュースを見るともなく見ていたら、大変懐かしいお顔が。
以前、俺が六本木で働いていた頃(というと勘違いされそうだが)、一緒に仕事をしたことがあるNPO代表のHさん。今回は別の団体の肩書きで紹介されていた。
あの、NPOハウスでの「閉校式」で一緒に仕事をさせてもらってから、お互い随分と遠くまで来てしまったなぁ…。
先日はラジオから不意に、別のNPO代表の声が聞こえてきたりして…。
Hさんは俺が千葉に異動させられることになり辞めた団体で、入れ替わりに事務局長として着任したようにHPに載っていたが(俺が事務局長だったわけじゃないよ)。
そういえば、「題名のない音楽会」(テレビ朝日)にもよく出演していたオーケストラ指揮者の沼尻竜典さんと、オルケスタ・デ・ラルス出身のジャズ・ピアニスト・塩谷哲さんの対談が、おふたりの出身地で企画されているらしい、とのお知らせメールをいただいた。どちらも俺の、中学校の合唱部時代の先輩・後輩だが、ということは俺の代からは、有名人はひとりも輩出されていない。
とまぁ、今の我が身を振り返る。
俺の出世欲と勘違いされると困るんだが、そんなものを欲しがっているつもりは毛頭なく。
これらの人たちの「成功」を、手放しで喜べない自分に、とっても自己嫌悪をしているところ…そんな本人が困惑したままのメールを返信された方も、ことばを失うってそりゃ。
それじゃ俺にとっては、いったい何をどこまで突き詰めれば、どんな自分になっていれば、引け目がなくなるのか、という話にはなるんだが。
どちらかというとこの問題、俺の内にあるというよりは外なる社会に、根深く存在しているもの、のような気もしている…他人のせいにしちゃえばラクだしな。

話は(思いつきで)大幅に逸れるが、
趣味と仕事、「両輪」があってこその、「豊かな人生」だと思う。
「仕事が趣味」が強要されるような社会ではなく、
はるか未来に、こういうライフスタイルにステキな名前が付くことを祈っている。

*1:経済成長時に一斉に建てちゃったハコ物の老朽化による、維持管理費の増大を原因とした市税使途の問題

*2:後日談。これが唯一と思われる、全市を挙げた大きな「市民まつり」が、今年は7/19に市役所周辺であるらしい。これに足を運べば市内の「音楽」活動がどの程度盛り上がっているのかわかるかも知れない、と愚考している。