池上・本門寺「風鈴」

池上・本門寺へは、五反田か蒲田から東急池上線池上駅、というのが恐らく一番メジャーなルート。
意外なことに地図で見ると、都営地下鉄浅草線の終点、西馬込駅からも徒歩で行けることに気づいた。そういえば「西馬込」の行き先を掲げた快速列車を毎日のように見ていて、地下鉄とはいえ京成線の電車がはるか、あんな東京の西側で見られるのはなんだか不思議な気分。

そういえば先日、近所の図書館で手にした京成線の本に、本八幡京成八幡)から都営地下鉄新宿線に乗り入れていれば、今の京成線の「地位」はもっとメジャーなものになっていただろう、などという大胆な「仮説」にお目にかかったばかり。そうなると京成本線経由にはなるが、当然「新宿発、成田空港行き」という特急が看板列車となるわけで、JRの成田エクスプレスとも互角以上の戦いになるのは必至。その先、京王線とも乗り入れが実現すれば、「多摩センター発、成田空港行き」などという高速バスの牙城を脅かす列車が設定できるかも知れない。また、今は小田急線が地下鉄千代田線にロマンスカーを走らせている前例があるから、もしかしたら一日数本くらいは、スカイライナーが新宿に乗り入れているかも知れない…。テツの夢は勝手に膨らむものの、現実には、地下3階にある新宿線と地上部分の京成八幡駅はほぼ直角に交わっており、線路を繋ごうと思ったらこの形からなんとかしなければならない。何より線路幅が、新宿線と京成線では違う(京成線の方が広い)のだった。

そんなことを考えているうち、快速・西馬込行きはいつの間にか地下鉄に乗り入れていた。
西馬込駅を出ると、第二京浜を南へ。左手が都営浅草線の車庫で、その上を跨ぐ歩道橋は地図にはなかった。車庫の東側は崖地、高台になっていて、その上はもう本門寺の境内らしい。思ったほど歩かないで本門寺の境内に(裏手から)辿り着くことができた。




やっと何年かぶりに訪ねることができたが、そこにふたりでいたことがある、という記憶ですら、遠い時間のかなた。欠片のひとつも、残ってはいない。
あれから随分と、遠くへ来てしまったらしい。
様々な願い事の書かれた短冊は透明セルロイドで、願い事を書くだけでなく一面いろんな色や模様で塗りつぶしてあるようなものも。中には「発毛促進」なんていう、切実なんだか笑っていいのかわからないようなものまであり、悩みも願いも、人それぞれ。

▼おまけ

東急蒲田駅改札脇にあった、7600系を模したモックアップ。駅員さん手作り、との解説が添えてあり、よく見るとライト周りなど、100円ショップにあるボールやタッパーを流用して、器用にまとめられている。