続編

さすがにちょっと、休みすぎちゃったか、この夏。
リバウンドが落ち着いたから気づいたのだが、ここ十年近く、実は右半身しか発汗していない。
このため体温調節がうまくいかないようで、ふたつ以上、熱中症の症状が出た場合は、現場で倒れて救急車で帰宅するよりはよかろう、との判断で、欠勤にしてきた。俺が社会人として健康管理が不得手、というよりは、明らかに今年の気候の方がおかしいわけで、毎日何事もなく働けている同僚たちも、なんだかおかしいんじゃないかと思う。
担当者からは、やんわりと「異動」の打診。どうやらついに、目をつけられてしまったらしい。
誰かを憎んでも仕方ないことなのだが。暑さのせいもあり、一時的に感情が混乱をきたした。
最近徐々に固定されつつある今の現場、どうも俺は、浮いてやしないか…気にしすぎか。実はこの現場ではもうひとつ、俺が気をもんでいる出来事があるのだが、こちらについては改めて機会か新たな進展があったら、書こうと思う。

不意に、前職場での知人からメールをもらった。どうやら帰りの駅で、俺のことを見かけたらしい。実はこちらからもそろそろ、メールしようかと思っていた矢先だったので、ちょっとびっくり。
「(俺の欠勤は)今に始まったことじゃないのに」…をいをい、身もフタもないな相変わらず。しかしこのことばには、かなり気持ちが救われた気がした。
今日は結局、そんな思いを内に抱えたままで、他の親しい同僚相手に発散することもできず、一日中こうして引きずってしまった。

と、メールのやり取りの最中の21:20頃、玄関のチャイムが鳴る。
例の一件とその後の解約経緯以来、すっかり懲りたので、ドアの内側には
「ちょっと待て 開けたドアから カネ逃げる」
のメモが貼ってある(笑)。これくらいしておかないと、玄関チャイムに対して反射的に答えてしまうもんで。

部屋の電気はついているのは玄関からもわかるだろうし、物音にも特に気を遣わなかったので在室していることはバレバレだが、呼びかけにも全く反応してやらない。
そういえばつい先日は、配送員のオッサンが隣室宛の荷物を間違ってピンポン♪ ということがあったばかりだった(このときは対応したが)。仮に俺の知人による不意な来訪であれば、この状況なら携帯に電話なりメールで呼びかけてくるはずだ。
しばらく普通に部屋でくつろいでいたが、寝る前にようやく思い出したので確認すると、ポストに何か…「来訪票」…「みなさまからのお支払い」で成り立っている某局! 今回は来訪票に署名も、日付と時間の記載もない。新たな「研修」を積んできたんだろうか。
これはここ当分の間、また「戒厳令」だな。