WINS練(阿佐ヶ谷)

千葉からの遠路、降り立った阿佐ヶ谷の商店街はもう、1ヶ月後に迫ったジャズフェスのオレンジ色の幟一色。

っつーかこの色を見てて思い出したが。中央快速、休日も阿佐ヶ谷停車させろよ。総武快速常磐快速に比べても、どーせ「腐れ快速」なんだし。

WINSは今日、来週の本番前最後の練習。
ランスルー練習をあと1回、入れることにはなったが。
どこのバンドでも追い込み課題である暗譜、その段取りは、同じバンドのメンバーであっても十人十色のようだ。
真っ当な社会人*1をやってると、中々まとまった時間を取って暗譜、とはいかないもんね。

俺はもはや思い切って、全曲楽譜なしで歌うことを今日の課題として設定。が、やはり思いがけないところで間違えたりする。しかし「バグを出し尽くした」気分は狙い通り。これだけやらかしておけば(笑)、少なくとも同じ箇所で同じ間違いはするまい。
とはいえ、前回の練習で暗譜(段取り)がうまく行き過ぎちゃったことに気をよくしすぎて、今回的を絞って暗譜に励んだ曲はともかく、前回うまくいった曲が今日は一転、ボロボロ…。
「暗譜のコツについて」などと偉そうに書いている場合ではない、実際(><)
ここは気持ちを締めなおしてかからねば。

数曲あるバーバーショップ・スタイルの「リード」は、やはり思っていた以上の重責で、元々「斬り込み隊長」の経験はこれまで多々あるものの、英語の歌詞は、自信のない箇所で気持ち早めに、そっと子音で「探り」を入れてみちゃったりして(笑)。またそれが全然違う単語だったりして(!)、他のメンバーを「誤った方向」へ道連れ(共倒れ)。すっかりそんな「誘い水を撒く」役回りになってしまう。
何度かそんな、全員で息をのんでしまう瞬間が、できちゃったりして。
よくも悪くも影響力が、デカすぎるんだな(影響力の大きさのせい、にしてはいけない気もするが)。
そんなことをやってると、年相応に限られたメモリ容量、集中力が切れるのも早く、間違ったことに対する動揺を引きずったまま曲が進む…(><)
まるで「アカペラあるある」だな、これじゃあ。

それでもこの間、一番梃子摺っていた難曲冒頭も、録音を聞く限りでは数日「寝かせた」効果か、十分聞くに堪えるレベルになっていて、安堵。

テナーは混声だと内声担当の宿命でつい控え目な歌い方になるが、男声(バーバーショップ・スタイル)だと御意見 手加減無用の「リード」。もはや長年の盟友・ゆたかさんの低音声量には絶対の信頼を置いているので、俺としては実は、演奏スタイルの違いもあるにせよ、俺寄のときとも少し「景色」が違って、あまり声量バランスに気を遣わずに済む分、ちょっとラクだったりする。

それにつけてもテンポ・ルバートなバラード曲は、どうまとめるかが悩みの種。
あまりにもその場の思いつきで揺らしてしまうと、自身の表現力の乏しさから早々に手詰まり、収まりがつかなくなる(っつーか終わった感じにならなくなる)。そんな事態だけは、避けなければ。どう揺らしてもついてきてくれるメンバーが頼もしいが、毎度「次の手」を試されているようで、ちょっと悔しい(笑)。

「あー! 今の(演奏)、録音しとけばよかった!!」
って、練習でベストテイクが出ちゃいかんがな(汗)。
という順調な仕上がりで、なんとか今日の練習を終えた。

練習後は大阪名物・串カツ屋で、ささやかな壮行会。
丁度昨日、大学OB会の開催通知なんかが届いていたりなんかして、なんとなく学生時代の慣習を思い出し、本番一週間前にを切ったことだし、そろそろ禁酒でもしよーか、などと殊勝なことを思っていたわけだが。
結局、今夜もこうして飲んでしまう。
人って(俺って)、弱いものなのね。
「何度も一緒に酒飲んだことあるけど、そういえば阿仁さん、酒乱だったことないよね」
…酔うとクダまく前に寝ちまうんです俺は(弱)。
まぁ発酵食品たるお酒は、造るにもそれ相応の手間と時間がかかるものだし、そのことを意識しようがしまいが、それでなくともどうせすぐ寝ちまう(笑)貴重な酒宴の機会は、お酒もできるだけおいしくいただきたいと思うものです。

*1:これほど俺に不似合いなことばはないが