朝、忘れないようにゴミ出ししたら、腕時計を部屋に忘れてきた。
午後には納品先に行くので洗髪はしたが、メガネはサングラスのままだった。
さすがに前回のようにスーツ・ネクタイというつもりは最初からなく、いつものTシャツにジャケットだけ持参した。聞くところによると金貸しや株屋、お役人から、最近では「オレオレ詐欺師」たちも、スーツにネクタイでご出勤されるものらしい。そもそもそういう格好で俺の前に現れた段階で、俺をどうにか丸め込もうとしているのではなかろうか、と思った方がよさそうだ。同様に制服姿の若い女性が応対してくれるときも、要注意だ。
それで思い出したが一昨日の朝だったか、俺が乗っている電車から降りたスーツ姿の男性ふたりと若い女性がホームでいいあいをし始めたところに、異変に気づいた駅員が駆け寄ってくるのが見えた。会話の内容によると、痴漢の疑いだったらしい。当たり前だが関係者全員の顔に、モザイクはかかってなかった（テレビの見すぎ）。
極めつけは、乗換駅の登りエスカレータを歩いていて、なんと転倒。いったいどこからどうなったからなのかわからないまま次の瞬間、下唇を打っており、脛から流血していた。
そのあと、下車駅の登り階段でもつまずいた（足腰、弱ってるのか？）。
仕事、なのかうっかり前職までに経験したことがある、なーんていっちゃったもんだから、校正作業が回ってきてしまった。
フタを開けてみるといやもう、200p程度の本の校正にしては、有り得ない事態の連続で。
章立て（の大小）がメチャメチャだったのには、全く閉口。イチから組みなおしだ。
目次を確認しようとしたら…別の冊子のデータだぁ。
巻末の参照図が違う、と思ったら丸々1p、欠落してる。
後半で10pにもわたって、本文が重複（当然その後のページ数が全て変わっちゃう）。その後も段落ごと重複くらいは、ちょくちょくあるし。
今まで一度も使ったことのない校正記号まで総動員しなけりゃならないハメになり、おもわずネットで調べてしまう。
「行ごと下げ」の指示なんか、したことないよ俺。
っつーか、レイアウトの変更指示って、校正段階ではしないよなフツー。
必要なのは赤ペンではなくパソコン（と、元のテキストデータ）で、以前の職場だったらこれが会員向け情報誌でも、最低4回は（校正）戻しがあると思うんだが。アレ直すだけでも大変な量だが、直しただけで販売しちゃうつもりじゃないだろーな。前回俺が校正頼まれた本も、あれからどーなったんだか（どうやら「校正者」に、戻ってこないものらしい…）。
今の職場のおかしなところは、（未だに「野良」扱いの俺を含めて）みんながみんな、「自分だけはまともだ」と思い込んでいるところだ、多分。
とはいえこのタイミングで前の職場からメールや封書で、マイナンバーだ、現状報告だ、と鬱陶しいので、昨夜、勢いで登録削除（ネット上では申請までなんだって）をしてしまった。「退路」は絶たれた。毎日数通届いていた求人メールが一切来なくなって、それはそれでちょっと寂しかったり…。
年一回のテレビアンテナ受信状況調査票も、家のポストに届いていた。こちらは今年もシカトする予定。そもそもテレビないし。
ひとまず今日から日曜までの4日間、全力で居留守（どーせ自室にほとんどいない時間帯なんだが）。
玄関ポストからはみ出た調査票をそのままにしてあるので、孤独死の疑いで通報されたり、しないだろうな…まぁさすがに、臭い出してからだろーが。
