[消息スジ]本厚木・匠へ。

長らくプライベートモードだったこのブログは、実はこの日の昼間かけて復元作業をしていた。
翌日付けで、延々3月分の記録にまで遡る熱心な「ご愛読者」の閲覧ログが残っていてビックリ(したのは、さらに数日後だったが)。

午後からは予定通り本厚木・匠のマスターに会いに行ってきた。
前夜、茨城県震度6弱!という地震があったりしたので、少々道中が心配だったりして、「行くよ〜」と決意の(笑)電話を入れたのはなんと当日の15時過ぎになってしまった…繋がらず。まさかに流行中のインフルエンザにでも、などと心配したが、程なくマスターから折り返しがあり、「これから仕入れに出るので18時過ぎでどう?」とのことだった。
店に到着すると、すでに3人の常連さん。
俺は「とりあえずビール」を一杯流し込むと、こちらから声をかけてみたところ、お三方とも俺の予想通り、10月にWINS阿佐ヶ谷で歌わせていただいた「開店5周年パーティ」の参加者。その節は大変お見苦しいものを…(笑)。
マスターは厨房から出てこられないようで、ひとり大忙し。手が空いたら「今日のお勧めは?」とでも聞こうかと思っていたら、ホタテと牡蠣のホワイトソースあえ(?)に、さっき目の前で焼きあがったばかりのパンをつけて出してくれた。
「その昔、カラオケに一緒に行ったら、カラオケの音がのっぺりしちゃって、こいつの歌に負けて聞こえるんだよ」とマスターからお褒め(すぎ)のことば…よ、よせやい。
当時の俺はまだステロイド剤のリバウンドで、なんとか身体が動かせるようにはなっていたが全身包帯巻きな状態で、そんな俺をこうして何かにつけて、気分転換に外に連れ出してくれたのがマスターだったっけ。
そういえばあれから行ってないんじゃ、カラオケ…さすがにそれはないか。一度当時のバンドメンバーが、俺の落ち込み具合を察してか、練習後に誘ってくれたことがあったっけ。
支えてくれる人って、小説やドラマのように「必ず」いるとまでは言い難いものの、まだまだいるもんなんだな、こんな俺にも。
料理の腕前はもちろんだが、うまい料理との出会いをきっかけに、常連さんたちはこんなマスターの人柄にも惹かれて、集まってくるんだろう、きっと。
今日はお互い、ゆっくり昔話ができるといった状況にはならなかったが、俺としてはそんな常連さんたちに恵まれた「日常の店の風景」を目にすることができて、これはこれで満足だったのだ。
既に2時間もかけた、ゆったりとした夕食(と会話)。ここには店の外とは違う、贅沢な時間が流れていた。
必ずまた、来るよ。