WINS阿佐ヶ谷、練習日。

このところ金曜夜はひとり飲みがすっかり定着してしまい、明けて二日酔いの土曜日、快晴。

布団から、自分にいいわけをしてなかなか出ないでいたが、いよいよ練習時間が迫ってきていいわけも利かなくなり、起床。布団を干し、洗濯機を回してから朝食をやっつける。
この晴天による時ならぬ暖かさで、午後から夕方にかけて「処により雷雨」との予報なので、残念だが洗濯物は全て室内へ戻してから外出した…ら、練習場に着くのがギリギリになってしまった。
やはり所用を済ませてから来たゆたかさんとは、地下鉄の車内で偶然一緒になり、練習場ではナカチョがすぐ後から到着。先着して準備を整えてくれていたわかすぎさんの元へ、一丸となってなだれ込むの図。

新曲ラッシュも少し落ち着いて、次回の演目も固まってきたので、しばらく歌っていなかった曲の「棚卸」も、恐る恐る始まる。

フォーフレッシュメンの名曲、”Their Hearts Were Full of Spring”。
俺は何度も違うメンバーでこの曲を歌い継いできたが、トップを歌いながら眺める「景色」としては、このメンバーでの演奏が一番安定していて、歌いやすい(曲ではないが)。テンポやフレーズを(自分なりに見えやすく工夫した上で)揺さぶってみても、ちゃんとついてきてくれる、この安心感。その場の思いつきでやってみて、逆にうまく収まりがつかなくなっちゃう、なんてことも起こるので、「リード」などと持ち上げてもらいながら追い込まれているのは、実は俺の方。
これが逆の立場だったら、俺には同じような対応ができるとはとても思えん。
今日は指摘を受けつつ次々と音程の精度を上げていったところ、聞きなれていたはずの数箇所の和音が、全く違う「景色」になって立ち上がってきた。
音楽ってやっぱり、まだまだ深い。

あまりに難易度が高い曲になってしまった新曲。
前回の練習まではさしものメンバーもやや腰が引けていて、今日も何となく、どのタイミングで練習入ろうか、と互いに間合いの探りあいみたいなことに…。無事練習に入れても、一節歌っては重い沈黙(笑)。もう開き直って、「…何か?」とかいっちゃったりして。
今回は、その一番の問題である難解フレーズに入る前で、手がかりにする音を違えてみた。単なるその場の思いつき、ではあったのだが、これが偶然にも功を奏したらしく、周りの音も徐々に固まってきたこのタイミングで、難なくMIDIでもらった音と同じ和音を鳴らすことに成功! 発想の転換って、大事だな(手詰まりにならなくてよかった)。
これでようやく、本番演奏に向けた暗譜が捗る…はず(‐‐;

気をよくした、わけでもないが、本番で演奏予定のない曲まで「棚卸」。
ゆ「もう一回、歌わせてください」
な「チャンスは一回だけ、といったはずだ(笑)」
…ウチ、こんな厳しいバンドだったっけ?(笑)

メンバー2名が偶然にも本日、結婚記念日とのことなので、さすがに早めに切り上げよう。
ということで、いつもより早めに練習を切り上げて、乾杯〜(の時間枠はシッカリ確保、これがオトナの流儀ってもんだ…?)。

思い起こせば(というかこの日記で確認したのだが)去年の5月1日が、WINSでの初練習。場所は同じくこの場所だった。
んで、最初の「お披露目」が同月21日だったことからもわかるように、当初は「ゆるゆるやろうぜ」などといっていたのだがフタをあけてみればかなりのハイペースで、お陰さまで「まだ1年しか経ってないのかよ」というくらい、中身の濃い経験をさせてもらった。

散開となってからは、何となくまだ時間も早いしほろ酔いの身には自宅は遠いし飲み足らないし。で、思い立ってひとり途中下車の人形町で、さくっと飲み直す。
そういえば大学時代に付き合っていた女性と、最初にデートした日だったな今日は。付き合っていたときはなぜか、こういう「記念日」には全く無頓着だったくせに(我ながら、何の役にも立たないことを憶えてるなしかし…)。
日々の仕事は相変わらずアレなわけだが、それを差し引いても、このところのプライベートでの無気力感は、もしかすると生活に潤いがなさすぎるせい、ではなかろーか。
待ってる嫁、がいるというのは、やはり「勝者」だよな(←酔っ払いの発想)。