悲報

今朝、いつものようにエントランス頭上のツバメの巣を眺めてから出勤した。
さきほど会社から帰宅したときも、何の異常もなかったと思う。俺は下を通るときについ見やってしまうのが癖になっているので、ちゃんと見たかどうかは憶えていないが、逆に何か異変があれば気づいたはずだ。
つい先ほど、ビールを買いに出ようとして何気なくエントランスの上を見上げたところ…巣の外壁が、崩壊したらしい。

5羽確認していた雛鳥はなぜか、1羽だけ残されて、とても心細げに鳴いている。
他の4羽の雛鳥も、親鳥の姿も見えない。
いったい、何があったのだろう。
ただ、地面には外壁の破片らしきものは落ちておらず、何某かの「人の手」が関与…事態に気づいた誰かが破片を片付け、堕ちていた雛を保護した…可能性も、なくはないんだが。一縷の望み。
それにしてはまだ巣立ちには程遠い姿で1羽だけが残されている、というのも不可思議だ。
どうなっちゃうんだろう。
こんな人工的なものばかりの街中でも、不意に自然界の厳しさを感じる瞬間。