楽しくない買い物。

よりにもよって、1年を通じて一番気温の低いこの時季に、愛用の「Coたんぽ」から、ついに湯が漏れているのを発見してしまった。もう10年選手だものなぁ、さすがにそろそろ寿命か。

1mmにも満たない、サビからのひび割れなので、うまいことシーリング剤でも施せばなんとか使えそうな気もするが…ものがものだけに高温使用だし、無茶しない方がいいか。
入手経緯に何かと思い出のあった品だけに大変残念な気持ちだが、まだまだ寒い朝晩。とにかく至急、代用品を探さねばならない。
しかし、寒気団シーズンも例年通りならもうそろそろ末期で、販売店側の立場に立てばもう在庫を売り切っていなければならない季節物商品。ネット上で探しても在庫切れ。
安っぽいプラスティック製のものばかりが目に付くが、日常使うものだけに、ここは値段が多少違うくらいだったら材質(金属製)にはこだわりたいところ。
丁度土曜日だったので、近場の東急ハンズに行ってみた。そういえば地元の商店街には、金物屋ってなかったなぁ。
数日前、仕事帰りに別件で寄った際には確かにあった湯たんぽコーナーが見当たらず。
店員に尋ねてみると、しばらくあちこち内線で確認してくれたが、売り切れだそうで。
隣のVivitにはニトリがあったな、ということで移動。
レジカウンターの店員さんに聞いてみたところ、(確か売り場があったよな)という反応だったのでちょっと期待したが、こちらも内線でしばらくやりとりがあった後、やはり完売とのこと。
今年は数十年ぶりの大寒波だそうで、先日の大雪には大型シャベル、長靴、その他装備を(去年)揃えてあったが、まさかこんなところで寒波の影響を受けるとは思ってもいなかった…まさかの「湯たんぽ難民」
かつて代用していた方法としては、日本酒のビンに湯を入れてタオルで巻く、という手もなくはないが、これはさすがに「最終兵器」。
駅の反対側にホームセンターがあったのを思い出し、結構歩くがどっちにしても帰り道だし、ということで寄ってみた。
…あるにはあったが…安っぽいポリエチレン製。

なんでもかんでも、効率なんだか経済性なんだか、すぐに合成樹脂製にしたがる。
そろそろ合成樹脂製の人間が作られてもいいかも知れない(ああ、もうあったねそーいえば…(^^;)。
Coたんぽが優れものだったのは、古めかしくどこか懐かしいブリキ製の湯たんぽのミニチュア感があって、しかも表面をブリキ無地じゃなくかわいらしい色にアルマイト塗装することで付加価値を加えたところ。見てかわいく、使って便利。
材質を変えちゃったら、このミニチュア感とは無縁になってしまう。
付属の巾着も、これまた安っぽいポリエステル製で、見るからに静電気バチバチな感じ。
こっちは幸いCoたんぽのものがそのまま使えそうなので、転用するつもり(見た目、色の組み合わせは何だか絶望的だが、実用性優先で)。
おまけに本体色はこれしかなく、何故? うんこ漢字ドリルならぬ「うんこ色」。
それもラスいちだったので、選択の余地すらなく。
他にも数店寄ってみる、という手もなくはなかったが、モチベーション切れ。昼食前だったこともあり、腹が減ってもう動けん。
買いたくもないものを買っちゃったわけで、こういう買い物は楽しくない。
今年の冬はこれで乗り切るとして、来年までには何とかしたいところ。
毎日使う「道具」って、大事だよ。
そういえば実家に置いてきた「白金カイロ」(知ってる?)、どうしたんだっけ?