連休初日。

そもそもこの時期、遠出する気も必然性も、全くない。
どこへ行っても「人を見に行く」になってしまうだけだ。

んで、引継ぎ書に「公開してよい状態であると考えている」とあったので、所定の社内手続きと平行して、この連休中にサクッと公開準備作業を(自宅から)済ませてしまおう、と思っていた社のホームページ、だったのだが…。


ああ、見つけなければよかったこんなん。


「リニューアル」を謳いながら地味〜な見かけはともかく、そもそもトップページに「なんでこんな記事を」、という見出しが並んでいるのはいつもの「○○節(前任者名*1)、炸裂」くらいにしか思っていなかったし、現状非公開だから後でどーとでも修正がきく。
しかしこの見出し、改めて眺めるにWordpressを使っているのに自動転記でなく、なぜ頑なにいちいちHTMLでリンクを書き込んでいるしー(うわぁ〜)。

「○○節」といえばこの記事一覧の欄、タイトルが「最新情報」と「注目情報」に分かれている。この使い分けも、各記事の見出しを読んだだけでは俺にはイマイチわからん。
「最新情報」→「新着情報」/「注目情報」→「お知らせ」
に、勝手ながら文言変更させてもらうことにした(なんだ注目情報って?)。

在職中も、なんだか時々話がかみ合わないな〜と思うことがあったのだが、実はやっぱり、Wordpressについて「シッタカ」…あまりよくご存知ではなかったらしい。もちろん俺も、後述の通り詳しいわけではないが。
肝心のブログ機能で作成された各記事にしても、スタイルシートが入っているというのにいちいちフォントをHTMLで指定してあるし*2、一覧ページが未設置なので、これらの紹介文に辿りつくためには、各記事ごとに商品紹介ページに、これも手作業で貼られているリンクまで行かないと、とゆー…。
こんなに深いフォルダ階層(5つ!)の記事、誰も読んでくれないし。
そーいえばこの人のPCも、探しているファイルがフォルダ階層を5つ以上「掘らなければ」見つからないんだったな。
ファイリングの基本は、ざっくり区分けした上で、その中である程度大きな「塊」に成長しちゃったものから順に、新たにフォルダを分ける、というのが整理のコツです。

まだまだ繁忙期が続いている俺としては、こんなことに同じように手をかける気はさらさらない。というかこれ、背負うのは無理だ。
自身の省力化だけでなく、(IT後進国なこの職場では今時ささやかながらも)新HPの目玉となる機能だと考えられる。
そう考えると思いつめちゃって、このハードルをクリアできないと、気になって気分がお休みモードになれないし、他のことも全く手に付かない悪循環。
いっそサポート期限はとっくに過ぎちゃってるが、ここまで構築してくれた専門家にメールで依頼、丸投げしちまおうかとも思ったが、なんとか連休明けまでに目処をつけたい俺としては、社のPCからメールを1通出すためだけに今日、休日出勤するほどでもないという使命感。
というわけで昼食がてら最近すっかりお気に入りの、マクドナルドの窓際席にノートPCを持ち込んで、ネットで調べる。
なかなか「コレこれっ!」という記事がヒットしない。どうやら検索ワード自体が「Wordpress 固定ページ 記事一覧」とかではダメで、この段階で「Wordpress ループ」という専門用語に行き当たらないと、だったらしい。
おまけに投稿フォームにはphp構文が使えない(ので、テンプレートに入力する)、というのはWordpressのユーザー間では周知の事実だったらしく、たかがこの一文にめぐり会うためだけに、ほぼ丸一日を費やす羽目になった(実際今日の俺は、ここで頓挫していたわけだ)。
直接テンプレートのソースをいじるのは、初心者の俺にとってはあまりにも敷居が高く。
そもそも現状非公開とはいえ「安全第一」を期して、フロントページのコピーを作って下書き状態で、プレビューを確認しながら修正作業をしていたわけだが。
自力ではこれ以上埒が明かない、ということでVivit内のジュンク堂までテキストを探しにいって何冊も物色、結局自分で昨日買った、「ちょっと簡潔すぎて手ごたえがないかもなぁ」と思っていた本を改めて手にとって、「プラグイン」をインストールするという一番簡単な方法の記載があることに気づき、あっさりと成し遂げることができた。
件のphp云々の一文も、ここで(別の書籍内で)発見することになるのだが、「正しい情報」ってやっぱり編集の目を経たものでないと、すぐに役立つものにはなりえないものなのかな。
ネット上の説明はえてしてひとりよがりで、途中経過が「わかってるもの」としてすっ飛ばされちゃってたり、第三者の目が入っていないから「そこがわからないと、先には進めないだろ」という説明が抜けてたりして、なにより読者側が専門用語を読み取るレベルを忖度してくれてはいない。
だから同じような記事を大量に読み込んでみて、ようやく欠落分の情報を断片的に補えたりする。これが専門書なら一発で、ということもある。
いまさらながら、ネット情報の弱点かも(もっとも今や市販本も紙媒体ではなく、電子版が主流でしたね)。


責任感から倒れるまでに至った人のことを、あまり悪くいいたくはないのだが。
というかこのところ、この人が背負わされていた仕事の何某かを、各スタッフが分散して何とか回している状況で、仕事量の多さに、「これ全部ひとりでやってたのか。大変だったんだなぁ」と思わなくもなかったが、このHPの現状への確認を重ねていくうちに俺の考えは少し変わってしまい、「何で全てを放り出して倒れる前に、ひとこと相談してくれなかったんだよ。自身の仕事環境についても、なんとかしようとしなかったのか」との怒りになりつつある。
こうなるとはっきりいって「私憤」だが。

うちの職場の*3「悪癖」だ。
特にPC操作周りで顕著なのだが、「できちゃう人」に、仕事がどかっと振られてきて、PCを普通に使いこなせる人にとってひとつひとつの作業はそんなに時間も手間もかかるものではないから引き受けているうちに、気づくといつの間にかなぜか、全く身動きが取れなくなっちゃってる。
だからHPに関しても、あまりあれこれ出来るアピールをするのは、俺にとって何の得もない。
そんなことしたって勤務時間も、給料も、変わらんのだ*4
全ての投稿作業が俺に降ってくる前に、矢継ぎ早に投稿者用マニュアルをリリースして、さっさと「足抜け」する必要がある。恐らく連休後半の俺の「お仕事」、である。
何としても最悪の事態、前任者の「二の舞」は回避せねば。
…しかし、バンドHPで予めWordpressに接しておいてよかったよ。
どこで何が役に立つか、全く想像ができない世の中だ。

*1:このように書くと年上のようだがこの人、俺より年下。

*2:これは原文データからコピペしたせいかも

*3:どの職場にも多少の違いはあれ存在するんだろうけれど

*4:それをいうなら、こうして休日に自宅仕事しちゃってる分も、当然一銭も給料に反映されない