それでもやはり、かなり酔っていたらしく・・・。

悠くん宅までみんなでタクシーで行ったんだから、薦められるままに泊めてもらうか、そのまま自宅までタクシーで帰ればよかったわけなのだが。と後悔したのは、雨の中ひとり、自宅に向かって歩き出して10分ほどたってからだった。なんか、自己判断ができなくなってるらしいんだよね、酔うと。咄嗟に俺のアタマを支配していたのは、この先の一方通行の抜け方を運転手に説明するのが面倒くさい。と、ただソレ一点だけ、で、みんなと一緒に降りてしまったのだった。
不幸中の幸いだったのは、雨がそれほどでもなかったことと、思いのほか自宅までの距離が近かったことで。
いつものことながら、何かに不機嫌だったわけでも、無愛想にしているわけでもないのだけど。近しい人たちにこそ、またしても妙な気の遣い方をしてしまいました。あ〜あ、ゴメン。
道中、ワイパーが雨をかく音と、悠くんがボイパで果敢にもセッションしてたのは、俺的には大爆笑でした。
自分の知らないところで、何か楽しいことがありそうなのは許せない、という大学生の頃の自分に、少しずつだが戻りつつあるのかな。それほど心身とも健康に戻ってきたということだろうが、またあそこから育ち直しかよ俺。となると、こういった人との付き合いが増えてきて、当然、こういった傍から見れば不可解な反応をしてしまう機会も増えるのだろうな。

話が