こういう時は、和菓子に限る。

何せここで働いているスタッフも、それぞれにアレルギーの持病がある人たちだ。卵だ、小麦だと、アレルゲンになりやすいものが入っている確率が、少ない。ゼラチンが駄目だという人が過去にひとりだけいたことがあるが。
思い出すのはスタッフだったとき、夜の講座の後ろでスタンバっていて差し入れてもらったクッキーを食べたら蕁麻疹になったことがあった。焼き色付けにそば粉が入っていたらしい。手作りをうたった店で買ったもので、対面販売の食品には原材料表示が義務付けられていないせいだった。専門のはずのスタッフでも、ちょっとしたことでこんな目にあったりする。

人を驚かすことは好きなくせに(←さそり座)、贈り物を選ぶという作業は気苦労なので、最初からこのようにジャンルを決めてしまうというのは少しラクな気がする。辞めたときは、仕事にも結構行き詰っていたのだが、こうして何かにつけて、今でも気遣っていただけるのは嬉しい。かといってべたべたした関係は苦手なので、やや距離を置きつつも、こうして何かあるたびに、ご報告にあがるという関係が続いている。もしかすると、べたべたした関係が苦手なのは、相手もそうなのかも。いや、いろんなレベルでの付き合い方ができる人たちなのだ、という気もする。とにかく、関係が切れず離れず続いてきていることには、自分でも不思議に思う。時々はこうして直接あって、他愛のない話をお互い笑顔でしている瞬間が、とても貴重に思えるし、正直いとおしいと思うようになった。引きこもりぎみな自分の性格が変わったという自覚はないが。
いつものことながら大変歓待してくれて、今後のことについても、何かと助言をいただいた。