中社でおみくじをリベンジして、

例年通り、一応頂上まで足を運ぶ。
富士山が、丁度そこだけ雲が切れた陽の光を浴びて、誇らしげだ。前に広がる尾根尾根は影絵になって、ブルーの濃淡でどこまでも広がっている。昨年までもう一件あった茶屋は、店を閉じてしまったらしい。この展望台の左手にあったはずだが。
戻る途中の尾根道で、今度は老齢の男性が足を痛めたらしい。また、人だかりがしている。どうも足がヨソの方向を向いているので、折れているかと。ここから5分足らずの奥社前に警官がいたから、途中ですれ違わなければ、知らせてあげようかと思っていると、程なく若い男性に伴われて、駆けつけていた。

本殿前の売店で、つげ製の干支の根付を買って帰る。去年も一昨年も、同じものをカバンにずっと入れてあった。帰途も結局、全部歩く。足を休めて覗き込んだ崖下に、一本だけ生えていた寒椿。誰に誇るともなくひっそりと咲いていた朱が、とっても目に鮮やかだった。それからはちょっとした夕日の加減や、なんてことない木々の重なり具合が、とっても生き生きと感じられて、気分も上々の下山は、我ながら単純。
先述の、北側の谷道まで戻ってくると、なぜか美女の頭の上にだけ、雪の直撃弾。誰か、上にいるだろ、ゼッタイ(天狗?)。彼氏の反応が様々で、心の中でいちいち突っ込みをいれていたが、それこそなんだか微笑ましくなってしまった(他人事だからねぇ)。
そんなわけで不倒3時間、空転一回(あれ?)。側溝の鉄板って、溝が切ってあっても滑りやすいんだよねぇ。って、やっぱり平地でかよ。今年も無事、駅まで生還。昨年は登りで派手に転んでいるから、今年はましか。
この間、ポケットのタバコに一度も手を出さず、というのも健康的な一日でした。

調布からは、頭は白いのになにやら黒い雰囲気の一団が乗換えてきて、急速に現実に引き戻される。多摩川方面からの、ギャンブラーご一行様。ここも高齢化は深刻なようだ…。
さて、明日から仕事。がんばるとするか。

で、おみくじは三連覇ならず。この「吉」は、どう解釈したものか(来年考えよう)。