両側が切り立った高い崖のような、団地の建物の間、丁度正面の真ん中に、青白い月がぽっかり浮かんでいた・・・今日、俺が最初に目にした、外の景色。
もちろん昼前には一度、起きたのだが、明日が立川の本番だというのに、空気が乾いていたせいか、喉が痛い。
遅い朝食の後、風邪薬を力価いっぱいのんで横になり、録画しておいたsaku×2のビデオを見終わる頃には、丁度薬が効き始めて、19時過ぎまで起きなかった。
冒頭はついさっき、缶コーヒーを買いに散歩に出たときの情景だ。
足元では今が旬のハナニラが、もう周囲は暗いというのに星型の青白い花を精一杯開いて、風に揺られている。表通りを一本裏にはいっただけでひと気もなく、暑くもなく、寒くもない、なんだか銀河鉄道でも走ってきそうな、春の夜の、夢心地・・・さすがにちょっと、寝すぎたか、俺。