どこかでこの怒り、発散しないと俺自身がもたない。

自分の感情が、日に日に硬直していくのがわかっちまう。
加えて仕事帰りのひとりの週末ってのは、どん底な気分を加速させてくれる。
折り返しの電車から降りてくるのは、これから街へ遊びに繰り出す輩だらけ。若い男女ばかりが、やたらに目に付いてしまう。よれよれな気分でファストフード店にたどり着くと、「閉店なんですが」。いつもならどうってことないことなのだが、最後の行き場を追われたような気分、でも反射的に愛想笑いが出てしまう自分に、あとになって腹を立てつつ。
感情の表出具合が、おかしい。
このまま行くと、何かまったく関係のないはずみに、とんでもない怒りの出し方をしちまいそうな気配だ。
もっともこうして専従職をつくってあるから、これをイイワケにして、もっとくらだない年に一回の大会議の準備担当からは、距離をおいていられるというものだが。先に結果ありきの数字合わせなんかに、徹夜や休日出勤してまで付き合う気はさらさらない。