例によって都内をぶらぶらした挙句、某所でJAZZトリオの生演奏に出会う。

あれ、ゼッタイ相当な名のある人たちだと思う。
モノを知らないって、こういう時に困るな。先日の立川のイベントのような、ちゃんとしたストリートだから、その可能性はなお高い。
アノトリオだから、当然ピアノが演奏の主導権を握っているわけだが、一曲の中でもあからさまにリズムを変えたフレーズを弾いてくる、かなり攻めの演奏。それを合図にベースとドラムがせーのって逐一反応して、どんどんリズム、というか曲自体を変えていっちゃう。すごい、見ていても思わずニヤニヤしてしまう。
演奏者も、3人とも演奏中、終始満面の笑み。楽しくて仕方がない、といった感じ。こういう風に、相互に信頼される演奏者になりたいものだなぁ。ドラムはいかに同じ叩き方でなく、一定のグルーブを紡ぎ出すか、みたいになってる。音程こそないが、独自にメロを創り出しているという感じだ。左右の手をどう持っていくかなんて考えているそぶりはもちろん皆無で、とにかくメロが先にあって、それにしたがって手足が勝手に動いていくみたい。だから意外とラフなんだな。叩き損ねとか、意外に多いんだが、それでもリズムは全く崩れない。早い動きなのに、汗をかいている素振りもない。
あまりにいろんな叩き方を披露してくれるもんだから、見ている俺の方は、アタマがもうパンク寸前。たった一度みただけでは、憶えきれないよ。