思い出すのが

大学1年のとき。
健康診断の数日後に、掲示板に何人かの名前が貼り出される。保健室への呼び出し。単位を人質に取られているわけでもないのにアホ正直に、保健室にいった。
担当保健婦いわく、「アトピー性皮膚炎ですね」
…自分の病名くらい、今更知らないでか。
「就職までに、治さないと」
そうでしょうねぇ。俺が雇用する側でも、病人は雇いたくないでしょうから。
というか、治すための努力が足らないから、今現在も俺はこんな状態なんだ、とでも?
あんたが「紹介する」といってる医者は、今まで俺が自分の足で探してきた医者よりも間違いなく名医である、とでも?
何より今のご時世で「(アトピーを)治せる」医者がいたとすると、学会騒然のはずだが。
…あんまり腹が立ったので、ガイダンス期間の開けるGW後、正規の履修届け提出の時期まで、お陰でろくに授業にも出られなかったよ。
今でもあんな馬鹿な「指導」をしてるんだろうか、あの保健婦は。
病人が誰でも、手放しで医療関係者を頼る「(都合の)いい人」だと思ったら、大間違い。
以来毎春、健康診断後に呼び出し掲示板の「赤紙」に俺の名前があったが、在学中二度と再び、保健室に顔を出さなかったのはいうまでもない。
健康診断票も、健康診断途中から全部の診断を回るのが面倒くさくなり、自分で書ける部分は回ったことにして、自分で書いちゃってたりした…どーせ誰もチェックなんかしとらんし。
人間、なるようにしかならんよホント。