今日の録音、「ハ見出しノート」

  • 前回と録音場所が違って、全くデッドな防音スタジオ、なハズなのに俺(の声)だけ、「天然リバーブ内蔵」なんて、してないって(どうもメンバーには、そういう風に聞こえるらしい)。「ずるいっ」っていわれてもなぁ・・・「いやいや、内蔵してるのは、フランジャーの方です」・・・(?)
  • 録音マイクとの距離を微調整。無意識に聴いていた他のパートの生声も反響してこないので、立ち位置を変えると、歌いなれたはずの曲もなんだか不思議な感じ(俺は今回、潤哉さんとまほちゃんの間というポジションで一番、面食らった。久しぶりに両耳から声が聞こえる(!)環境だったんで・・・ここんとこステージ上は、どちらかの端で歌うことが続いてた)。
  • 時計の音。長針が一分ごとにカチッて鳴る。音が録音されてしまうので、解体。「違うっ! そのコードを切ると爆発するぞ」・・・ごめんなさいごめんなさいっ(もちろん、ちゃんと元に戻しときました)。「まほちゃんの骨の音っていってごまかそう」そっか、そのテが・・・。
  • 備え付けのメトロノームを使って、リズム感を・・・と思ったら、ゼンマイの油が切れてるせいか、なんだか微妙にスウィングしてるメトロノームの存在意義っていったい・・・え〜い、あわせられんっ! 「なんて人間的なヤツ、ペンギンみたいなヤツ」
  • 録音マイクの向こうに、潤哉さん持参のSuicaペンギンのヌイグルミを置いてみました(京都にも同行したヤツ。今やすっかり、「守り神」の地位を確立?)。殺風景なスタジオ内唯一の、なごみ系スペース・・・。万が一録音中に倒れたり落ちたりしたら、動揺して唄までが・・・「♪やっさほぉ〜↓おぉ?」(今回は落ちませんでした残念ながら<をい)
  • 誰かが明らかに間違えたとわかると、その続きはとっても歌いやすいな(っていうか、気付いたら止めろよってハナシですが)。だってこの先もう、いつ間違えても俺だけのNGじゃないじゃん・・・つい口元に笑みまでが(←こういうとき、ホントの性格が。こういう駆け引きというか暗闘が、曲中随所にあったりして)。
  • ワントラックいちパート、という通常の録音方法と違って、いっせ〜のせっ、での録音だから、隣で歌詞間違えられると、動揺がダイレクトに、全員に伝わってきちゃって・・・さてどうやって立ち直ったものか、という気持ちを引きずったまま、曲はどんどん進む・・・音は(というかそんなメンバーの性格も?)素直だから、怖いです。
  • そんなわけで曲の後半に歌い進むのに比例して強くなるプレッシャー・・・ここまできて俺が原因で止めることだけは、という・・・。
  • こういう集中力って、やっぱり使っているようで普段使っていないんだろうなぁ。一発勝負のライブと違って、本当に一曲歌い終ると、お〜、孫悟空のアタマのワッカ状態だ、脳ミソをぎゅーって誰かに握られているみたいなカンジ。

・・・しかし、こうして回しっぱなし録音を聴き返す限り、俺って普段無口なくせに、自分が話しだすと、ヒトの話を聞かなくなるのな。
練習っていうと妙に躁なのも、学生指揮者時代の習い性か・・・今みたいな精神状態だと、却って後々、疲れを溜め込むハメになっちまうんだが。
で、帰りは混雑しているJRの切符売り場にうんざりして、Cure*mに寄るというリーダー夫妻と結局、改札口で別れ、ひとり京急仲木戸駅へ。各駅停車に座って、俺のように乗り通す酔狂なヤツもなく駅ごとに入れ替わる乗客をぼーっと眺めつつ、途中で快速に乗り換えることもなく、延々品川まで堪能、というか京急鶴見あたりから、記憶なく爆睡・・・。

というわけで録音も、残すところあとたったの一回。