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品川からの京急は、2100系の快速特急に大当たり! ああ、このまま三崎口まで行ってしまいたい・・・特急のロマンスシートで遅い昼飯を済ます。

重い曇り空具合に似合わず、さわやかな風の中たどりついた店の外には、Matrixさんたちの歌声が漏れ聞こえていた(最初、何かのCDがかかっているのかと思った)。
いいなぁ、男声の”黒い”ハーモニー。久しぶりに目じりが下がりまくりだ、俺。
パフォーマーとして、段違いに格上です、我がペンギンとは。そもそも比べることすらおこがましいですが、Matrixさんの演奏。
次に自分たちの出番があることをすっかり忘れて、一般客として楽しんでしまった。
すっかり場がMatrix色、一色になり、このあと出にくいなぁなどと思っていたら、「お祝いメール」朗読のサプライズ。こういうの、「粋なオトナ」のはからい、というのだろうな。
全く想像していなかった方からの、そのメールは、バンドとしてはもしかしたら、たった一度、「交差点でお目にかかった」だけの関係だったかも知れない方からのものだった・・・ステージ上では冗談めかしていってしまったが、本当に泣きそうになっていた。
俺はもちろん、当時KAJAの出演メンバーではなかったんだけど。メンバーは当時とは移り変わっても、このたった一度の、この曲の演奏が、聴いてくださった人たちのこころに、こうしてちゃんと、同じように大切な唄として残っていて、バンドとして歌い継がれていることで今、自分がここにいることに想いを馳せたら、なんだかとっても複雑な気分になった。
ありがとう、一曲一曲、大切に歌っていくよ。これからも。

ほぼ強引なアンコールということで(^^;、かねて予定していた「こころ」に加え、その前に、客席に代々木での共演に引き続き来てくださった「ノミの心ぞう」メンバーの、なりさん&英さんのお二人に、急遽ご協力をいただき、ウクレレ伴奏で「中央線」を、こちらでもご披露することができた。以前、Weekendsの解散ライブで、大塚でピアノ弾き語りを無謀にも試みて、途中で止まったというトラウマがある曲なだけに、形は違えども、リードとして歌わせてもらえることに、妙な親近感を感じる(キーもたまたま、同じGだった)。もちろん俺は、正真正銘沿線在住者だ。
安定した楽器伴奏に支えられた唄というのも、それも機械的な要素を極力排した、今回のようなアンプラグドな組み合わせは、聞いている耳にも恐らく優しく響くだろうが、歌うほうとしても自由度がアカペラと同じくらいなので、代々木でのセッションともども、とても心地よかった。