午前中は

予定通り、「公式記録制作有志の会」。
実行委員を募る、という形では、誰も名乗り出てはくれなかったのだが、ここ数週間、さすがに何も前に進まない不毛な議論を見るに見かねて、自発的に出てきてくださった、個人的にも顔見知りの方々。
これに、全国でも先駆的な当施設の、開設経緯を一番知る大御所が加わって、のっけから開設期の裏話ざくざく。でも改めて伺って、今まで見学者の対応をしていて自分でもなんだか不可思議だったり不明だったりしたことのいくつかが、はっきりと合点がいった・・・結局、地理的には都心にあってどうみても昼間人口の方が多く、誰もがうらやむ税収を誇りながら、数少ない夜間人口組が選んだ「代表」達による議会が決める中身は、とんだ「おらが村」役場だということらしい。全国を視野にいれた先進的な取り組みよりは、目に見えるカタチでの(安価・低賃金な)サービスの方がお望みのようで、果てはお役人同士の出世争いまでが、どうやら絡んでて・・・どこまで本当のハナシなんだろうか。あえて表現を選んで書こうとするから、却って判りづらいって? 政治ってそういうもんらしいよ。こんなくだらないことに俺たち全館職員の命運が懸かっていたなんて、あんまり面白すぎて、ここには書けないんだけど。

上司に一応、口頭で報告を挙げておく。
こっちも、組合出身の上司のアタマがどうにも固くて、みんなが同じようにバラバラに、やりたいことをやったら統率が取れない(本来、方針を打ち出す側の立場では?)だの、仲間はずれができるだのぶちぶちいう。3ヶ月にも渡って段取りを協議してきて、その上アンケート(この咄嗟の思いつきに付き合わされて、質問紙を作らされたのも俺だ)までとっているのに今更、仲間はずれもないもんだ。何も意見を表明しないヤツが悪い。この期に及んで平等くそくらえ、と腹の底で思ってしまう俺は、まだアオいのか。
ともあれ一番やってはいけないことは、この人たちから、やる気を削ぐことだ。今後は、成果物だけでごり押しすることに腹を決めた。
それにしても立場上、俺が引き受けるベキなのはわかるんだが、専門的なリクエストが列挙されて、対応できるともできないとも返答に窮していた。最初から俺の作業負荷を「なんとかしてあげたい」と表明していてくれた数人が、終始サポートに回る発言をしてくれるのが、とってもありがたかった。と同時に、こっちの方が間違いなく、主旨もないのに手数だけかかる「おまつり」の企画なんかより、後世にも社会的にも有意義だと思うのに、すでに身動きとれない自分がなんとも、不甲斐ない。