時を同じくして恐らく今の俺は、自分(こそ)が練習を全て仕切らなければいけない、とか、もっと踏み込んでいうと、同じバンドのメンバーより、音楽(技術)的に優位でいなければいけない、とか、そういう自分に対する追い込みとかくだらないプライドがすっかり、影をひそめた。同じように例えば、他のメンバーの細かい「(演奏上の)事故」に対しても、目くじら立てるようなことはなくなったし・・・翻れば俺だって、実によくやらかしちゃっているということもあるが。
丁度自身が、齢を重ねて人間丸くなるタイミングだったのかも知れない。そういうタイミングで、今のメンバーに出会えたことを、いったい誰に感謝したらよいのだろう。ようやく音楽が、自分と対峙するものじゃなくなったような気がしてる。このところの本番ラッシュに関わらず、ヒト本番終ると、なんだかとっても、あたたかい気分に包まれている自分を感じることが多くなった。
(音楽に対して)こころをひらくことって、もしかすると、こんなことかも知れない。
もちろんステージが、相変わらず「怖い」ものであることには、変わりないんだけど。
そんなことを訥々と語る、今夜の打ち上がり酔っ払いでありました。