まだまだ数は少ないとはいえ

探せばアカペラの譜面が手に入るようになった。反面、自分たちがこの曲をやりたい、という気合いよりも、まず楽譜がある曲から、ってなことには、なってないだろうか。その昔、CDを一生懸命ミミコピした頃を思い出して、オヤジは思うのだった。だからって「ミミコピしろ」、とまでいうつもりはないが・・・最初はどんなに時間がかかっても、一度経験しておくと、無駄にはならないよ。楽譜を見て音が頭の中に鳴るのなら、「浄書」(要は市販譜を手書きで写す)なんてことでも、疑似体験はできる。なにより苦心して楽譜に落とした、その曲に対する愛着度が違うし、一曲仕上がるまでの時間、熱意を失わずにいるということも、その曲への思い入れを確認する作業になるはずだから。
例えばそういう「熱意」みたいなものが、個性として客席まで届くアウトプット(演奏)ができているバンドが、そんなに多くなかったような気がする(そういう意味では、本番と同じ曲ならウチアゲの方が、名演が多い)。
だからといって技術的に巧ければ聞かせられるのかというと、部屋でくつろぎながらCDで聞いた方がいい、とわざわざアカペラで演ってる意味がないような気がするし。人間が、ナマで演っているという「らしさ」みたいなものが、つくづく好きなんだな俺は、と自分の趣味嗜好について、思いを新たにしていた。
21:00頃、霧島さんのお迎えで、ペンギンの横浜組が帰途へ。
せっかく静岡まできて、15分かそこら歌っただけで帰れるかってーの。俺は泊まりだ(スケジュールは、ひとそれぞれです)。
シヲさんの引退発表、誕生日(14日だったそう)のサプライズ(花束贈呈)なんかがあって涙なみだ(そうこなくっちゃ、今夜は終われないよね)。こうしてウチアゲも終わり、またまた車に分乗、清水駅前のビジネスホテルへ、民族大移動。