結成10周年 MATRIXアカペラ歌謡ショー

やられました、俺。久々の、完全ノックアウトです。
久しぶりの池袋、迷わず会場に辿り着けるのか。という妙な緊張感に地図片手に。
まだ雨は降っていなかったが、日の沈みきった通りの左手に現れた、レンガの建物たち・・・。まるで映画でみるベイカーストリートのような雰囲気たっぷり。

入り口ではさすけと、会場内ではリカポンとも合流して、ステージ正面、2列目に陣取る。
ホール一面に響き渡る、男声コーラスの「咆哮」!
「A PLACE IN THE SUN」では、まさに天井から降ってくる声の塊に圧倒される。
歌う側としてはこの残響は、もしかしたら歌いづらかったのかもしれないが、出現するのは神様かドン・ジョバンニか・・・「オペラ座の怪人」とごっちゃか、ちょっと混乱してるな俺。
ユズさんの笑顔が、通常の3割り増しくらいに見えて、思わず観ているこちらまでも、笑顔になってしまう(^^;
恒例プレゼント大会も間に挟みつつ。
次から次へと壇上に招きあげられる多彩な顔ぶれに、ライブなどでは推測の域を出ない、裾野の広いMATRIXメンバーの人間関係が目の当たりに。改めて、これだけの方たちに見守られながらの10年なんだなぁ、という時間の重みも感じられる。
こうして聞く演奏もまた、「いぶし銀」の趣。
なるほど、歌いこまれたレパートリィたちは、なんだか落語のような味わい深さに感じられるのだった・・・このままずっと、何度でも聞いていたい。

立食コーナーで酒を探し回りつつ、一番後ろに立って聞いていた最終ステージ。
「心を込めて花束を」では、不意に耳に入りこんできた歌詞に、急に目頭が熱くなってしまった・・・かわさんに肩を叩かれる。「どうしたのさ、こんなトコでひとり」
俺「いやいや、正面で聞いていたら聴き疲れしちゃって・・・(照)」
「Minnie The Moocher」では会場全員で大合唱。
歌って、笑って、ほろりとさせられて・・・。
ステージ上であんなにも輝いている「おやじ」たちを見せられてしまうと(自分ももう、客観的にはそういう年齢のはず、なのだが)、この6月に5周年を迎えたペンギンなんてまだまだ、だよな、という気にもなる。
個人的には最近、歌っていることに迷いがなかったわけでもなかったんだけど・・・。
元気、いただきました。本当に。
こんなにカッコイイ「先輩」たちが、こうして元気に歌い続けている限り、俺も歌い続けていける、そう思った。
10周年、おめでとうございます!